ヘモグロビンa1c(HbA1c)が高いとどうなる?

HbA1c(ヘモグロビンA1c)が高いと糖尿病の疑いが強まります。 HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは、過去1〜2ヶ月の血糖値を反映する検査値ですので、HbA1c(ヘモグロビンA1c)が高いということは慢性的に高血糖状態が続いているということです。 一般的にHbA1c(ヘモグロビンa1c)が6.5%以上で糖尿病が疑われ、再検査が必要です。HbA1c(ヘモグロビンa1c)が高いと、 血管にダメージが蓄積し、糖尿病の三大合併症である糖尿病性網膜症(視力低下・失明)、糖尿病性腎症(腎機能低下・透析)、糖尿病性神経障害(しびれ・壊疽)が起こりやすくなります。また、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気につながる可能性もあります。

ヘモグロビンa1c(HbA1c)が高いと糖尿病合併症が起こりやすくなります

糖尿病で最も恐いのは合併症です。

(※合併症とは、その病気がもとになって起こる、別の病気や症状のことです。)

糖尿病の3大合併症を「しめじ」と覚えてください。
「しめじ」は糖尿病の三大合併症(神経障害、網膜症、腎症)の頭文字を取って覚えやすくしたものです。

血糖コントロールを行わないでいると、糖尿病発症から約10??15年でこれらの合併症が出てくるといわれています。良好な血糖コントロールをおこない、これらの合併症が出ないようにする事が重要です。

糖尿病神経障害の症状
手足のしびれが出現し、怪我・火傷などの痛みに気づかなくなる「末梢神経障害」があります。 さらに、筋力低下や胃腸障害、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなどの「自律神経障害」があります。

糖尿病網膜症の症状
網膜という部分の血管が弱くなり、視力障害を引き起こします。ひどくなると失明する場合もあります。現在、失明する原因の1位がこの糖尿病網膜症です。

糖尿病腎症の症状
尿を作る腎臓の血管が悪くなり、徐々に尿が作られなくなります。腎症が進行すると、週に3回、医療機関で透析を受けなければならなくなり、日常生活に大きな影響を及ぼします。現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

糖尿病の3大合併症「しめじ」

「し」は神経障害:糖尿病で高血糖が続くと、血管の細い(毛細血管)末梢神経が傷つき、手足のしびれや痛み、自律神経の異常などが起こります。
「め」は網膜症:糖尿病で高血糖が続くと、目の血管(毛細血管)が傷つき、網膜に異常が生じ、視力低下や失明のリスクが高まります。
「じ」は腎症:糖尿病で高血糖が続くと腎臓の糸球体にダメージを与え、糸球体ろ過機能の低下を引き起こします.腎臓のろ過機能が低下し続けると、腎不全に至る可能性があります。

動脈硬化の危険因子

動脈硬化は、血管の弾力性が失われて硬くなったり、血管壁にコレステロールなどがたまって血管の内腔が狭くなり血液の流れが悪くなった状態です。 糖尿病は高血圧、肥満、高脂血症とともに、動脈硬化を引き起こす危険因子です。これらの因子は一つ一つが軽いものであっても、積み重なると急激に動脈硬化を進行させ、深刻な血管障害を引き起こしてしまいます。その発症リスクは、危険因子が0(ゼロ)の人を1とすると、因子が増えるごとに上昇し、3から4個になると約30倍ものリスクに上昇してしまいます。(下記グラフ参照)


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ヘモグロビンa1c(HbA1c)とは

HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは、過去1〜2ヶ月の血糖値を反映する検査値で、赤血球中のタンパク質であるヘモグロビンに糖がどれくらい結合しているかの割合 (%) を示します。血糖値が高いほどこの割合は高く、逆に低い状態が続くと低くなります。検査直前の食事の影響を受けないため、糖尿病の診断や血糖コントロールの評価に重要な指標です。

ヘモグロビンa1c (HbA1c)下げるには

ヘモグロビンA1c(HbA1c)を下げるには、食事・運動・生活習慣の改善が重要です。具体的には、糖質の摂取量を控え、食物繊維やタンパク質を十分に摂る食事療法、ウォーキングや筋力トレーニングなどの有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせた運動療法、そしてストレスを管理するなどの生活習慣の見直しが効果的です。これらの改善を医師の指導のもとで継続することが、長期的な血糖コントロールにつながります。

ヘモグロビンa1c(HbA1c)下げる食べ物

ヘモグロビンA1cを下げるには、食物繊維が豊富な野菜、きのこ、海藻、豆類などを積極的に食事に取り入れ、精製された炭水化物を全粒穀物に置き換えることが効果的です。また、食べる順番を野菜・きのこ類・海藻類から始め、肉・魚などのタンパク質、最後に炭水化物の順に食べることで血糖値の急上昇を抑えることができます。

ヘモグロビンa1c(HbA1c)下げる食物繊維を多く含む食品

■野菜:モロヘイヤ、ブロッコリー、オクラ、ほうれん草など、葉物野菜や根菜類を多く摂りましょう。 

■きのこ類:まいたけ、えのき、しめじ、しいたけなどもおすすめです。

■海藻類:わかめや昆布も食物繊維の優れた供給源です。

■豆類:大豆やインゲン豆、納豆なども食物繊維が豊富に含まれます。

ヘモグロビンa1c(HbA1c)下げる食べ物:低GI食品のメリット

低GI食品のメリットとしては、消化吸収がゆっくりなので血糖値の急激な上昇(グルコーススパイク)を抑えるだけでなく内臓脂肪の蓄積も抑えメタボリックシンドロームの予防効果も期待されます。また低GI食品は消化に時間がかかるため、空腹を感じにくく、食べ過ぎを防ぐことなども期待できます。とはいえ低GI食品を過剰に食べるとカロリーオーバーになるので注意が必要です。

糖ヘモグロビンa1c(HbA1c)下げる食べ方:セカンドミール効果を高める

セカンドミール効果とは、ファーストミール(最初の食事の内容)がセカンドミール(次の食事)の血糖上昇に影響を与える現象です。食物繊維(特に水溶性食物繊維)を食べることで胃や腸に作用し、糖の消化吸収を遅らせるたり、ファーストミールでタンパク質(サケ、サバ、マグロなどの青魚、鶏肉、豚肉の赤身部分など)を摂取することで、筋肉が刺激されセカンドミール時に筋肉での糖の吸収が盛んになることで急激な血糖(グルコーススパイク)の上昇を防ぎます。 またセカンドミール効果を高める為には朝食をしっかり摂ることや、食物繊維を意識した食事内容(全粒粉パン、シリアル、野菜、果物)などを多く取り入れる、朝食や間食には卵、大豆製品などのタンパク質を豊富に含む食品を多く摂る、間食を摂ることなども重要です。

ヘモグロビンa1c(HbA1c)下げる食べ方:ベジファースト

食べる順番を野菜・きのこ類・海藻類から始め、肉・魚などのタンパク質、最後に炭水化物の順に食べることで血糖値の急上昇を抑えることができます。 野菜を先に食べる「ベジファースト」は、野菜に含まれる食物繊維が糖質の吸収を遅らせるため、食後の血糖値の急上昇を防ぐ効果が期待できます。

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糖尿病の診断

糖尿病の診断は、1回の検査結果だけでは確定せず、原則として同一の検査を別の日に再検査し、いずれも基準を満たすことで糖尿病と診断されます。ただし、多飲・多尿・体重減少などの典型的な症状があり、随時血糖値が200mg/dL以上の場合などは、1回の検査結果で診断が確定することもあります。

空腹時血糖値での診断

・空腹時血糖値≧126mg/dL
食事2時間血糖値(OGTT2時間値)での診断

・食事2時間血糖値(OGTT2時間値)≧200mg/dL
随時血糖値での診断

・随時血糖値≧200mg/dL
HbA1cでの診断

・HbA1c≧6.5%
※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは、直近1~2ヶ月の平均血糖値を反映する指標
HbA1cとは、血液中のヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合を示します。
HbA1cの正常値は通常4.6%〜6.2%とされています。

※OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を行うことで血糖値スパイクの診断が可能です。血糖値スパイクの特徴として、食後の強い眠気や疲労感、集中力の低下やイライラ、めまい、動悸、頭痛、 食後に空腹感を強く感じるなどがあります。ひどくなると気絶、意識障害を起こすこともあります。また血糖値スパイクにより糖尿病発症リスクが高まります。
血糖値・ HbA1c
空腹時血糖値 ≧126mg/dL
食事2時間血糖値 ≧200mg/dL
随時血糖値 ≧200mg/dL
HbA1c ≧6.5%


※高血糖
血液中のブドウ糖(グルコース)濃度が正常範囲よりも高くなっている状態を指します。
血糖の正常値は、空腹時で70~100mg/dL、食後で140mg/dL未満です。
高血糖は糖尿病の主な症状の一つで放置すると網膜症、腎症、神経障害などの糖尿病合併症(しめじ)を引き起こします。 高血糖は、食事や運動習慣、遺伝的要因など様々な要因によって引き起こります。
食事で血糖を下げるには、食物繊維を豊富に含む食品を優先的に摂取し、糖質の吸収を緩やかにすることで血糖値の上昇を抑えることができます。
運動で血糖を下げるには、有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせることで、より効果的に血糖値を下げることができます。

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糖尿病の原因・症状

糖尿病の原因
・食生活の乱れ ・運動不足 ・遺伝的要因 ・加齢やストレス ・自己免疫異常(1型)など

糖尿病の症状
・口渇(のどが渇く) ・多飲・多尿(尿の量が増える、トイレが近い、1時間に1回以上、夜間頻尿)・尿が泡立つ ・体重減少(食べても痩せる、食べても体重が減る) ・倦怠感(疲れやすさ・疲労感)・手足の痺れ(寝起きの手足の痺れ)・足がつる(夜中に足がつる、こむらがえり)・手足の冷え・目のかすみ・皮膚の痒み・乾燥肌

糖尿病関連リンク

下記ホームページも併せてご参照ください。 詳しい情報や最新情報などを閲覧することができます。

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ヘモグロビンa1cが高いとどうなる?に関する用語集

 インスリン:膵臓のβ細胞で作られる、血糖値を下げる唯一のホルモンです。インスリンは血液中のブドウ糖(血糖)を細胞に取り込み、エネルギーとして利用できるようにする働きがあります。インスリンの作用が不足(インスリン分泌量、インスリン抵抗性)すると、血糖値が上昇し、高血糖の状態になります。



GI値(グリセミック・インデックス):GI値とは、食品が食後の血糖値をどの程度速く上昇させるかを示す指数



 糖尿病神経障害:糖尿病神経障害の症状は手足のしびれが出現し、怪我・火傷などの痛みに気づかなくなる「末梢神経障害」があります。 さらに、筋力低下や胃腸障害、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなどの「自律神経障害」があります。

糖尿病:糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く疾患で、インスリン(血糖を下げるホルモン)の作用不足により引き起こされます。主に1型糖尿病(自己免疫や特発性が原因)と2型糖尿病(生活習慣との関連が強い)に分類されます。 人はブドウ糖をエネルギーとして利用しますが、糖尿病になると膵臓(すいぞう)で作られるインスリンというホルモンが不足したり、インスリン作用が低下することなどが原因となって、ブドウ糖(*1)をエネルギーとして利用できなくなり、血糖値が上昇(高血糖状態といいます)します。

慢性的な高血糖が続くと、体中の血管がしだいにぼろぼろになり、眼、腎臓、神経などの障害や、動脈硬化促進による心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈閉塞症などの合併症を誘発する可能性が高くなります。

カテキン:カテキンは、食事で摂った糖質の吸収を穏やかにして、食後の急激な血糖値の上昇を抑える働きがあります。 カテキンを多く含む飲み物としては以下です。

緑茶: 特に煎茶に多く含まれ、高温のお湯で淹れることでより多くのカテキンが溶け出します。
抹茶: 粉末の状態で摂取するため、茶葉の栄養素を丸ごと摂ることができます。
二番茶: 8月から9月頃に摘まれる二番茶は、一番茶よりもカテキン含有量が多くなります。


ベジファースト:ベジファーストとは食事の最初に食物繊維が豊富な野菜を食べ、その後にたんぱく質、最後に炭水化物を摂ることで、食後の急激な血糖値の上昇を抑えられます。 

GI値(グリセミック・インデックス):GI値とは、食品が食後の血糖値をどの程度速く上昇させるかを示す指数 

血糖値スパイク: 血糖値スパイクとは、炭水化物を多く含む食事を摂取することで食後の血糖値が急上昇した後に急降下する状態です。 「血糖値スパイク」は、一般的な健康診断では見逃されやすいため、「隠れ糖尿病」とも呼ばれています。 血糖値スパイクの特徴として、食後の強い眠気や疲労感、集中力の低下やイライラ、めまい、動悸、頭痛、 食後に空腹感を強く感じるなどがあります。ひどくなると気絶、意識障害を起こすこともあります。また血糖値スパイクにより糖尿病発症リスクが高まります。血糖値スパイクを抑えるために食事の順番を変えたり・運動をしたり、GI値(グリセミックインデックス値)の低い食品を選んだりすることが重要です。

血糖値スパイクを抑える食べ物: 納豆などの大豆製品は血糖値スパイクを抑える効果があると言われています。納豆や大豆(枝豆)には食物繊維やイソフラボン、納豆菌など、血糖値の変動を穏やかにする働きがある成分が豊富に含まれているためです。 食べても痩せる、食べても体重が減る:糖尿病が悪化するとインスリンが必要量分泌されなかったり、インスリンの抵抗性(インスリンに反応しない)が生じて、食事から摂取する糖分(糖質・炭水化物)をエネルギーとして利用できなくなり(血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれない)、体脂肪や筋肉が分解されて体重が減少します。GI値が低い食品でも、一度にたくさん食べると血糖値は上がります。食べ過ぎに注意しましょう。

血糖値を急上昇させる食べ物・食べ方: 血糖値を急上昇させる食品は主に消化・吸収が早く、多くの糖質を含むものです。食品が血糖値をどのくらい上げるかを示す指標を**GI値(グリセミック・インデックス)**といい、GI値が高い食品ほど血糖値を急上昇させやすいとされています。ゆっくりと時間をかけて食事をすることで血糖値の急激な上昇を抑えることが出来ます。またジュースや清涼飲料水、加糖された飲料よりも、水を飲むようにする事も重要です。

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