足の傷が治りにくい原因と糖尿病

足の傷が治りにくい原因と糖尿病:糖尿病で足の傷が治りにくい原因は、高血糖による「血流障害」「神経障害」「免疫機能の低下」の3つが複合的に関わっているためです。

通常の治療を4週間以上おこなっても、キズの大きさが半分より小さくならないものは治りにくいキズ(難治性皮膚潰瘍)と定義されています。足の難治性皮膚潰瘍は治りにくく、足の切断の原因で最も多い病気ですので注意が必要です。 糖尿病によって高血糖が何年も続くと血管が傷つき、血管の流れが悪くなったり、詰まったり、血管が狭くなり酸素や栄養が届きにくくなる血流障害、痛みを感じにくくなり傷に気づかない神経障害、そして細菌感染しやすくなる免疫機能の低下によって傷の治癒を遅らせます。

足の傷が治りにくい原因と糖尿病:血流障害

糖尿病で慢性的な高血糖によって血管が傷つき、血管の内壁が傷ついたり、糖の複合物質が蓄積して血管が厚くなったりします。 そういった血流障害によって体の各部に十分な血液が供給されなくなり、足のしびれ、冷え、痛み、傷が治りにくい、壊疽(えそ)などの合併症を引き起こし、最悪の場合、足の切断に至ることもあります。

■足のしびれ、冷え、痛み: 末梢の血管が傷つき血流が悪くなることで、神経も障害され、冷えやしびれ、痛みが現れます。

■足の傷が治りにくい: 血流が低下すると、酸素や栄養が傷口に届きにくくなり、治癒が遅れます。

■潰瘍や壊疽(えそ): 血流不足がさらに進行すると、皮膚の細胞が死滅し、潰瘍や壊疽(組織が腐ってしまうこと)を引き起こすことがあります。

■感覚の低下: 知覚神経が障害されることで、火傷や足の傷の痛みや熱さを感じにくくなり、気づかないうちに重症化することがあります。

足の傷が治りにくい原因と糖尿病:免疫機能の低下

糖尿病で高血糖状態が続くと細菌を殺す白血球の殺菌機能が低下し、病原体が増殖しやすくなります。 また白血球の接着性や貪食(病原体を食べる)機能、細胞内殺菌力なども低下するとともに、傷口に酸素や栄養が行き渡らず、治癒力が低下します。 糖尿病に合併する血管障害や神経障害による血流の滞りや感覚の鈍麻、炎症反応によって、糖尿病患者は感染症にかかりやすく、重症化しやすい傾向があります。

足の傷が治りにくい原因と糖尿病:神経障害

糖尿病による神経障害は主に膝から足先の神経に起こります。障害される神経には、感覚神経、運動神経、自律神経があります。 糖尿病の末梢神経障害により、手足の感覚が鈍くなったりなくなったりし、痛みや熱さ、外傷を受けても気づきにくくなります。 足にキズをつくる原因として、靴ずれ、爪切り、胼胝・鶏眼(たこ・うおのめ)、やけどが多く、糖尿病の神経障害により皮膚が乾燥したり、免疫力が低下したりするため、感染症にかかりやすくなり、傷がさらに悪化しやすくなります。 胼胝・鶏眼がある場合は、自分で処置をせずに専門の医療機関などで処置を受けましょう。

糖尿病による神経障害で注意する事
■低温やけど:神経障害で熱さを感じにくいため、カイロやこたつ、電気カーペットなどの利用時に低温やけどをしやすいです。

■潰瘍(かいよう): 足に小さな傷ができても気づかず、そのまま悪化して深部に達すると、治りにくい潰瘍になります。

■重症化と切断:傷の発見と治療が遅れると、感染症や血流障害が進行し、最悪の場合、足を切断することもあります。

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足の傷が治りにくい原因と糖尿病:こむら返り

糖尿病神経障害になると血行障害、電解質バランスの乱れ、脱水症状などによって足がつりやすくなります。神経障害の症状を軽減するためには、水分補給やミネラル補給、体を温めること、フットケア、ストレッチなどが効果的です。
糖尿病でこむら返りになる方は、主に血行不良と糖尿病神経障害が関連しており、高血糖により血管や神経が障害されることで、筋肉への酸素や栄養の供給が不足し、筋肉の収縮(つり)が起きます。また、高血糖による電解質バランスの乱れもこむら返りの一因となることもあります。


足の傷が治りにくい原因と糖尿病:手足の感覚が鈍くなる

糖尿病で手足の感覚が鈍くなる主な原因は糖尿病性神経障害です。 尿病性神経障害の初期症状として足先からしびれ、ピリピリ感、異常な感覚が現れ、進行すると感覚が鈍ったり、小さな傷に気づきにくくなります。


足の傷が治りにくい原因と糖尿病に関する用語集

 糖尿病神経障害:糖尿病神経障害の症状は手足のしびれが出現し、怪我・火傷などの痛みに気づかなくなる「末梢神経障害」があります。 さらに、筋力低下や胃腸障害、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなどの「自律神経障害」があります。

 糖尿病腎症:糖尿病腎症の症状 尿を作る腎臓の血管が悪くなり、徐々に尿が作られなくなります。腎症が進行すると、週に3回、医療機関で透析を受けなければならなくなり、日常生活に大きな影響を及ぼします。現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

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