糖尿病 経口薬一覧

糖尿病の経口血糖降下薬は、食事療法と運動療法で血糖コントロールが不十分な場合に、経口血糖降下薬や注射薬による治療をおこないます

糖尿病 経口薬一覧:経口血糖降下薬はインスリンを出しやすくする薬とインスリンを効きやすくする薬、糖の吸収・排泄を調整する薬の3つのタイプがあります

経口血糖降下薬による治療とインスリン・GLP-1受容体作動薬の自己注射療法の二つがあります。 血糖値を下げる方法としてインスリンを出しやすくする薬とインスリンを効きやすくする薬、糖の吸収・排泄を調整する薬の3タイプにわけられます。  使用薬剤の選択は、個人個人の体質や合併症の程度にあわせて千差万別です。

糖尿病 経口薬一覧:経口血糖降下薬にはSU薬、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、ビグアナイド薬、チアゾリジン薬、グリミン系、SGLT2阻害薬、α-GIなどがあります

糖尿病 経口薬一覧:インスリンを出しやすくする薬にはSU薬、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬があります

糖尿病 経口薬一覧:SU薬

SU薬(スルホニル尿素薬)

・主な作用:インスリン分泌促進 特徴:膵臓のβ細胞に働きかけ、インスリンの分泌を促す。血糖とは関係なくインスリン分泌が促進されるため、低血糖になりやすい点に注意が必要
・主な薬剤一般名:グリメピリド・グリクラジド等
(製品名:アマリール錠・グリミクロン錠等)
・副作用:体重増加・低血糖 等
・SU薬を飲み忘れたとき:飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい(低血糖を起こす事があります)。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:速効型インスリン分泌促進薬

速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)

・主な作用:内服後、すぐにインスリン分泌を促進させる  特徴:食事の直前(食事の5~10分前に服用する必要がある)に服用し食後高血糖を抑制する。スルホニル尿素薬と比べ、吸収力が高く(作用が速く)、持続時間が短い
・主な薬剤一般名:レパグリニド・ナテグリニド・ミチグリニドカルシウム水和物等
(製品名:シュアポスト錠・グルファスト錠・ファスティック、スターシス錠等)
・副作用:低血糖 等
・ 速効型インスリン分泌促進薬を飲み忘れたとき:気づいた時に食事を初めていたら薬を抜いて下さい(低血糖を起こす事があります)。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:DPP-4阻害薬

DPP-4阻害薬

・主な作用:インクレチン分解抑制 特徴:食後高血糖抑制・単独では低血糖が少ない。インクレチンというホルモンを分解する酵素「DPP-4」の働きを抑えることで、インクレチンが長持ちさせる。血糖値が下がるメカニズムとして高血糖時にインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制し結果として血糖値が下がる
・主な薬剤一般名(毎日服用) :シタグリプチン・アログリプチン・リナグリプチン等
(製品名:ジャヌビア錠・ネシーナ錠・トラゼンタ錠等)
・主な薬剤一般名(週1回服用) :オマリグリプチン・トレラグリプチンコハク酸塩
(製品名:マリゼブ錠・ザファテック錠)
・副作用:便秘、低血糖 等
・DPP-4阻害薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬

・主な作用:インクレチン分解抑制 特徴:食後高血糖抑制・単独では低血糖が少ない。血糖降下作用に加えて食欲抑制・体重減少効果も持つ。膵臓のβ細胞のGLP-1受容体と結合し、高血糖の際にインスリンを分泌させ、血糖値を上昇させる作用のあるグルカゴンの分泌を抑制する。GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)という体内ホルモンと同じ働きをする薬。
・主な薬剤一般名:セマグルチド
(製品名:リベルサス錠
・副作用:吐き気、便秘、下痢、食欲不振、体重減少 等
・GLP-1受容体作動薬(リベルサス)を飲み忘れたとき:その日の服用はスキップし、翌日の朝に空腹時(6時間以上の絶飲食後)に通常通り1回分を服用してください。飲み忘れを当日に気づいても、追加で服用したり、翌日に2回分をまとめて服用したりすることは絶対に避けてください

糖尿病 経口薬一覧:インスリンを効きやすくする薬にはビグアナイド薬、チアゾリジン薬、グリミン系があります

糖尿病 経口薬一覧:ビグアナイド薬

ビグアナイド薬

・主な作用:糖新生抑制 特徴:インスリンの効きを良くして血糖値を下げる。肝臓から糖が放出されるのを抑制し、インスリンに対する感受性を向上させる。また低血糖を起こしにくく、体重増加が抑えられる
・主な薬剤一般名:メトホルミン塩酸塩
(製品名:メトグルコ錠等)
・副作用:吐き気、便秘、下痢、食欲不振 等
・ビグアナイド薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:チアゾリジン薬

チアゾリジン薬

・主な作用:インスリン抵抗性改善 特徴:インスリン抵抗性を改善することで血糖値を下げる薬。脂肪細胞に作用してインスリンの効きを良くし、筋肉や肝臓での糖の取り込みを促進し、糖の放出を抑制することで血糖値を改善する。
・主な薬剤一般名:ピオグリタゾン
(製品名:アクトス錠)
・副作用:体重増加、むくみ。心不全の人には使えない等
・チアゾリジン薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:グリミン系

グリミン系

・主な作用:インクレチン分解抑制 特徴:単独使用では低血糖が少ない、新しい作用機序を持つ糖尿病治療薬です。インスリン分泌を促し、肝臓や筋肉での糖の代謝を改善することで血糖値を下げ、インスリン抵抗性を改善する。
・主な薬剤一般名:イメグリミン塩酸塩錠
(製品名:ツイミーグ錠
・副作用:吐き気、便秘、下痢、悪心 等
・グリミン系薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

糖尿病 経口薬一覧:糖の吸収・排泄を調整する薬にはSGLT2阻害薬、α-GIがあります

糖尿病 経口薬一覧:SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬

・主な作用:糖排泄促進 特徴:腎臓で糖の再吸収を抑え、尿として糖を排泄させることで血糖値を下げる薬。血糖を下げるだけでなく、体重減少効果や、心血管イベントの抑制、腎保護効果も報告されている
・主な薬剤一般名:ダパグリフロジン・エンパグリフロジン等
(製品名:フォシーガ錠・ジャディアンス錠等)
・副作用:尿路感染、性器感染、皮膚症状、脱水症状、低血糖、頻尿 等
・SGLT2阻害薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

α-GI(α-グルコシダーゼ阻害薬)


・主な作用:糖吸収遅延 特徴:小腸で糖質の消化吸収を遅らせることで食後の血糖値の急激な上昇を抑える。糖質の分解と吸収を遅らせるのが特徴で、特に食後高血糖を低下させる。重篤な低血糖を起こしにくい
・主な薬剤一般名:ミグリトール・ボグリボース等
(製品名:セイブル錠・ベイスンOD錠等)
・副作用:おならが多くなる、腹部膨満感、下痢 等
・α-グルコシダーゼ阻害薬を飲み忘れたとき:気づいた時に食事を開始してから30分以上たっていたら薬を抜いて下さい。 次回に2回分をまとめて飲まないでください

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糖尿病 経口薬一覧:経口血糖降下薬の副作用として低血糖、膨満感,、体重増加、体重減少などが代表的です

糖尿病 経口薬一覧:副作用低血糖

糖尿病の飲み薬による低血糖は、経口血糖降下薬が効きすぎたり、食事量が少ない食事が取れない、運動量が多いなど血糖のバランスが崩れることで起こります。低血糖の初期症状としては冷や汗、動悸、顔面蒼白、手の震えなどがあり、進行すると意識障害やけいれんに至ることもありますので、医療機関への受診をお勧めします

糖尿病 経口薬一覧:副作用体重増加

糖尿病の飲み薬による体重増加は、スルホニル尿素(SU)薬とチアゾリジン薬で起こりやすく、インスリン分泌やインスリン抵抗性改善作用によって、糖質を筋肉や脂肪に蓄積することで起こります。

糖尿病 経口薬一覧:副作用膨満感

糖尿病の飲み薬による膨満感は、α-グリコシダーゼ阻害薬の副作用として起こります。 膨満感は腹部膨満感の症状が多く、放屁の増加、下痢などが同時に出ることがあります。消化管手術をし他kとがある方は腸閉塞症状を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。

糖尿病の飲み薬(経口血糖降下薬:血糖値を下げる):薬を飲み忘れたときは次回に2回分をまとめて飲まないでください

・SU薬を飲み忘れたとき:飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい(低血糖を起こす事があります)。
・ 速効型インスリン分泌促進薬を飲み忘れたとき:気づいた時に食事を初めていたら薬を抜いて下さい(低血糖を起こす事があります)。
・ 速効型インスリン分泌促進薬を飲み忘れたとき:気づいた時に食事を初めていたら薬を抜いて下さい(低血糖を起こす事があります)。 ・DPP-4阻害薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。
・GLP-1受容体作動薬(リベルサス)を飲み忘れたとき:その日の服用はスキップし、翌日の朝に空腹時(6時間以上の絶飲食後)に通常通り1回分を服用してください。飲み忘れを当日に気づいても、追加で服用したり、翌日に2回分をまとめて服用したりすることは絶対に避けてください
・ビグアナイド薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。
・チアゾリジン薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。
・グリミン系薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。
・SGLT2阻害薬を飲み忘れたとき:すぐに気づいた場合、飲んでもらって大丈夫です。飲む時間がだいぶ過ぎた場合、薬を抜いて下さい。
・α-グルコシダーゼ阻害薬を飲み忘れたとき:気づいた時に食事を開始してから30分以上たっていたら薬を抜いて下さい。

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引用・参考文献

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