脈が早くなったり遅くなる原因・病気

脈が早くなったり遅くなる原因、病気には心臓病・不整脈や、甲状腺機能亢進症・バセドウ病、加齢や更年期障害、ストレスによる自律神経の乱れなどが考えられます。 

脈が早くなったり遅くなる病気:不整脈

脈が早くなったり遅くなる主な病気は「不整脈」です。不整脈には脈が早くなる「頻脈」や、脈が遅くなる「徐脈」、脈が早くなったり遅くなるのが交互に起こる「徐脈頻脈症候群(徐脈頻脈症候群)」があります。 頻脈性不整脈は、心臓が必要量の血液を送り出せなくなるため、動悸、息切れ、めまい、失神などを引き起こすことがあります。徐脈性不整脈は心拍数が遅くなり、動悸、息切れ、めまい、失神などの症状を引き起こます。頻脈性不整脈から徐脈性不整脈に切り替わる際に脳血流量が減少することで、失神(アダムス・ストークス症候群)したり、不整脈が重症化することで突然死することもあります。

脈が早くなったり遅くなる病気:甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)が原因で心臓の働きが活発になり、脈が早くなったり「頻脈」や動悸の症状が現れます。 甲状腺ホルモンが過剰分泌すると全身の代謝を活性化し心臓の機能が高まることで、安静時でも心拍数が増え脈が早くなります。 甲状腺ホルモンが過剰分泌すると体重が減少(いつもどおり食べても痩せる)したり、新陳代謝が亢進するため、消費カロリーが増加(食べてもお腹がすく)したり、多汗や暑がり、手のふるえ、イライラや不安感、落ち着きのなさなどの症状が現れます。
甲状腺機能低下症(橋本病)では、脈が遅くなる「徐脈」になるため、心臓の機能が低下し倦怠感や無気力、:新陳代謝が低下するこで全身の活力がなくなり脈が遅く感じます。同時に体がむくんだり、体重増加(:体内の水分がたまりやすい)が現れます。 寒がり、皮膚の乾燥、便秘がち ます。

脈が早くなったり遅くなる病気:加齢や更年期障害

加齢や更年期障害(閉経前後5年程度の期間、一般的には45〜55歳ごろ)が原因でエストロゲンの減少が、自律神経が乱れ心拍数の不安定や交感神経が優位になることで突然、ドキドキと心臓が速く脈打ったり(脈が早くなったり)遅くなる症状が現れます。

脈が早くなったり遅くなる病気:ストレス、過労、緊張、パニック障害

■ストレス、過労、緊張、パニック障害:ストレス、過労、緊張、パニック障害により自律神経が乱れ心臓の働きを制御する交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで心拍数・血圧があがり脈が早くなったり)遅くなる症状が現れます。

脈が早くなったり遅くなる場合の予防と対策

脈が早くなったり遅くなる場合の対策には十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、ストレス管理を行うことが重要です

■生活習慣の改善
‐毎日同じ時間に寝起きする。規則正しい睡眠習慣と十分な睡眠時間を取り、自律神経のバランスを整える

‐バランスの取れた食事を心がけ、カフェイン・アルコールの制限し暴飲暴食は避ける

‐ウォーキングや水泳、ヨガなどの軽度から中程度の負荷を長時間継続(有酸素運動)することで血流を改善し、自律神経のバランスを整えストレスを軽減する

脈が早くなったり遅くなった時に実践できる対処法

■安静にする
‐脈が早くなったり遅くなったら、すぐに横になりましょう。また衣服のボタンや締め付けを緩め、常温の水を飲むことも有効です

■深呼吸をする
‐目を閉じて、深呼吸をする
深呼吸:背筋を伸ばした楽な姿勢で、鼻からお腹が膨らむようにゆっくり息を吸い込み、口からお腹がへこむのを感じながら吸ったときの2倍くらいの時間をかけて、全ての空気を吐き出す

■禁煙
‐喫煙は動悸や息切れ、脈が早くなったり遅くなるため、禁煙しましょう
喫煙は百害あって一利なしです。 喫煙習慣が長ければ長い人ほど、やめたいのにやめられないのがタバコです。当院禁煙外来に受診することをおすすめします。

■ストレスをためない
‐趣味やリラクゼーションに時間を使い、自分なりのストレス発散方法を見つける

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脈が早くなったり遅くなった原因・病気に関する用語集

不整脈:不整脈で脈が早くなったり遅くなる時は、心臓の拍動が正常なリズムから乱れた状態(一時的に脈が途切れる・脈が飛ぶ・脈が不規則・心臓がスキップする・動悸やふらつきがある)です。

不整脈:期外収縮 最も多い不整脈で、多くの場合、生命に対する危険性はありません。正常洞調律よりも短い間隔で早期に収縮する心拍で、脈が余分に打ったり、1拍抜けるように感じます。特に加療の必要がないことが多いですが、動悸などの症状がある場合や心不全などのリスクがある場合には薬物治療やカテーテルアブレーションを行います。 

不整脈:発作性上室性頻拍症 突然心拍数が速くなり、1分間に150〜200回以上の速い脈が規則的に続いて、突然に止まります。通常、動悸を感じますが、四肢冷感、冷汗、胸痛、眼前暗黒感、失神を伴うことがあります。 原因は心臓の心房側の刺激伝導路に異常な回路か異常な信号を発する細胞が存在するために発症します。房室結節性頻拍症、WPW症候群、心房頻拍、心房粗動などがあり、多くはカテーテルアブレーションで根治可能です。

不整脈:心房細動 脈が不規則となり、通常より頻脈になることが多く、動悸と胸内苦悶を感じます。発作を繰り返したり長期に持続した場合には、心不全をきたすことがあります。心房が無秩序に痙攣する状態のため、血液の流れが滞り、血栓を形成しやすくなります。特に高齢者、高血圧、糖尿病などの方は血栓が飛んで、脳梗塞を合併することがあります。内服やカテーテルアブレーションでの治療が必要です。

不整脈:心室頻拍 心臓の心室側の刺激伝導路に異常な回路か異常な信号を発する細胞が存在することによる頻拍症です。重症な心臓病に伴って起こる場合には、意識がなくなったり、致命的な心室細動に移行することがあります。カテーテルアブレーション術か植え込み型除細動器(ICD)よる治療が必要なことが多いです。

アダムス・ストークス症候群:アダムス・ストークス症候群は、徐脈性不整脈(房室ブロックなど)や頻脈性不整脈(心室頻拍など)が原因となり、不整脈によって脳への血流が不十分になり、めまい、全身けいれん、失神(意識消失)などの症状を引き起こす病態です。

甲状腺機能亢進症:甲状腺機能亢進症は甲状腺から過剰に分泌された甲状腺ホルモンによって、全身の代謝が活発になりすぎ、心臓のドキドキ、手の震え、体重減少、暑がりなどの症状が出る病気です。 甲状腺機能亢進症はバセドウ病とも呼ばれており、代表的な原因は自己免疫疾患であるバセドウ病で、甲状腺ホルモンを刺激する異常な物質が原因で起こります。治療には抗甲状腺薬や手術、アイソトープ治療などがあり、原因となる病気によって治療法が異なります。

甲状腺機能低下症:甲状腺機能低下症は、のど仏の下にある甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを分泌できなくなる病気で、全身の新陳代謝が低下し、疲労感、寒がり、体重増加、むくみ、動作緩慢などの症状が現れます。 甲状腺機能低下症は、原発性、中枢性、末梢性に大別されます。原発性は甲状腺自体に機能不全がある場合で、その原因として橋本病(慢性甲状腺炎)、甲状腺摘出後、放射線治療後、ヨウ素異常摂取、先天性の甲状腺異常などが挙げられる。先天性のものや幼少時発症のものは、発達上の障害が大きな問題となるため特にクレチン症といいます。

レジスタンス運動:レジスタンスは英語の"resistance"に由来し、「抵抗」「抵抗運動」を意味します。 筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける負荷を繰り返し与える運動で、筋力・筋量アップ、体力増強、骨密度の増加、血糖管理の改善などの効果が期待できます。 

引用・参考文献

下記ホームページも併せてご参照ください。 詳しい情報や最新情報などを閲覧することができます。


健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~.


日本心臓財団:不整脈とは.


国立循環器病センター:不整脈.


日本医師会:深呼吸をしましょう.


あすか製薬:早めに気づいて女性に多い病気と症状甲状腺の病気


日本産婦人科学会:更年期障害


第一三共ヘルスケア:寝不足を続けるとどんなリスク(影響)があるの?


アリナミン製薬:侮れない睡眠不足


厚生労働省:睡眠と生活習慣病との深い関係


糖尿病サイト:糖尿病と低血糖


テルモ:糖尿病と低血糖をよく知ろう

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