骨粗鬆症 骨折の予防

骨粗鬆症 骨折の予防には運動・食事。日光浴が重要です

骨粗鬆症 骨折の予防には定期的な骨密度測定が重要です

骨粗鬆症・骨折の予防には、女性は40歳、男性は50歳を目安に定期的な骨密度測定が重要です。特に閉経後の女性は1年に1回、骨折のリスクが高い場合は4~6ヶ月に1回を目安に骨密度の計測を行ってください。骨粗鬆症・骨折の予防には早期発見と早期予防が大切です。

骨粗鬆症 骨折の予防には、「食事」「運動」「日光浴」「薬物療法」が基本です

骨粗鬆症 骨折の予防には、、カルシウム、ビタミンD(鮭、きのこ類)、ビタミンK(納豆)を意識したバランスの良い食事と、ウォーキングや筋トレ(スクワット、片足立ち、)やかかと落としなど骨に刺激を与える運動、ビタミンD生成の為の日光浴、禁煙・節酒・カフェイン制限などの生活習慣改善と、骨密度を定期的に測定して個々の状態に合わせた薬物療法が重要です。

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骨粗鬆症 骨折の予防には:骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは

骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは加齢、エストロゲン不足(女性ホルモンの減少)、ビタミンDやカルシウムの摂取不足や病気(慢性腎臓病、内分泌疾患、甲状腺機能亢進症、糖尿病、多発性骨髄腫、関節リウマチ)によって骨の量が減り、その結果骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。骨がもろくなるとつまずいて手や肘をついた時や(橈骨遠位端骨折)、転倒して足の付け根や太ももの付け根を骨折 (大腿骨頚部骨折)したり、くしゃみをした時などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。また体の重みで骨がつぶれてしまうこともあります(脊椎の圧迫骨折)。

※脊椎の圧迫骨折:特に高齢者、閉経後の女性に多く圧迫骨折になると背中が丸くなり内臓が圧迫される為、消化不良、便秘、胸焼け等の症状がでます。



骨粗鬆症 骨折の予防には:骨粗鬆症(骨粗しょう症)の症状

 骨粗鬆症(骨粗しょう症)は初期自覚症状がほとんどなく、骨折をして初めて気づく人が多い疾患です。しかし、骨粗鬆症が進行すると背中や腰の痛み、背中や腰の曲がり、身長の低下といった症状が現れます。
また食欲減退(お腹がすぐいっぱいになる)、倦怠感や息切れ、重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛むなどの症状が現れたり、ちょっとした衝撃(つまずいて手や肘をついた時、くしゃみをした時)で骨折するリスクがあるので、特に高齢者や閉経後の女性は注意が必要です。



骨粗鬆症 骨折の予防には:骨粗鬆症(骨粗しょう症)の診断

 DXA法(Dual-energy X-ray Absorptiometry:二重エネルギーX線吸収法 )やMD法(微小濃度測定法)などを用いて骨粗鬆症(骨粗しょう症)の診断を行います。さらに院内で迅速に血液検査(腎機能・電解質・骨代謝マーカー等)を実施することで、治療薬の副作用を即座に把握し、薬剤の至適容量をきめ細かく調整することが可能です。

■DXA法(二重エネルギーX線吸収法)は2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨を通過するX線量を測定することで、骨密度の違い(骨成分の密度)を計測します。骨折リスクの高い背骨(腰椎)や太もも、足の付け根(大腿骨)のつけ根の骨密度や全身の骨密度を測定し、骨粗鬆症の診断します。
DXA法(二重エネルギーX線吸収法)は骨粗鬆症(骨粗しょう症)の診断だけでなく、骨粗鬆症(骨粗しょう症)の治療効果の評価にも用いられ、日本骨粗鬆症学会の「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』でもDXA法(二重エネルギーX線吸収法)での診断が推奨されています。

※当院のX線骨密度測定装置【DXA法:ALPHYS LF】:広角ファンビーム方式によりビームの歪みを抑え、より信頼性の高い骨密度測定が可能。



■MD法は手首(第2中手骨)の骨密度をX線で測定し、MD法はアルミニウム板と同時にX線撮影し、主に指の骨とアルミニウム板の濃度を比較して骨密度を測定します。
DEXA法に比べて精度は低いものの、簡易な為DEXA法のスクリーニング検査として用いられることもあります。



骨粗鬆症 骨折の予防は、管理栄養士・理学療法士・薬剤師を含むチーム医療でサポートします

骨粗鬆症治療は、整形外科医、内科医のみならず、管理栄養士・理学療法士・薬剤師を含むチーム医療で支えています。
• 管理栄養士によるカルシウム・ビタミンD・たんぱく質を意識した食事療法の提案
• 理学療法士による転倒予防と筋力維持を目的とした運動療法の指導
• 薬剤師によるポリファーマシー(多剤併用)管理や副作用チェック



骨粗鬆症 骨折の予防には薬物療法には骨吸収を抑えるビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体、骨形成を促進するテリパラチドなどがあります。骨密度、骨折リスク、生活スタイルに薬剤を選択します



骨粗鬆症 骨折の予防には薬物療法(イベニティ・フォルテオ)

骨粗鬆症は糖尿病・高血圧・脂質異常症や心臓病(心不全・不整脈・心筋梗塞など)、腎臓病(腎障害)など慢性疾患と併存することが多く、それぞれの病態を熟知した内科医(糖尿病内科専門医・循環器内科専門医・総合内科専門医)が継続的に評価・治療(治療薬を選択)します。他科との連携も重視し、必要に応じて整形外科専門医が整形外科的手術対応を判断し、他医療機関との紹介連携もスムーズに行える体制を整えています。

【骨粗鬆症の治療薬】
■骨の吸収を抑える薬:ビスホスホネート製剤(フォサマック錠、ボナロン錠、ボンビバ錠など)、抗RANKL抗体製剤(プラリア皮下注60mg、ランマーク皮下注120mg)などが用いられます。ビスホスホネート製剤(フォサマック錠、ボナロン錠、ボンビバ錠など)や抗RANKL抗体製剤(プラリア皮下注60mg、ランマーク皮下注120mg)は、骨を溶かす細胞(破骨細胞)の働きを弱め、骨密度を増加させるます。

※プラリア皮下注:プラリア皮下注は骨を壊す過程(骨吸収)を亢進させるRANKリガンド(RANKL)という物質の働きを阻害し骨量などを改善する注射薬です。 プラリア皮下注は骨粗鬆症の治療や関節リウマチに伴う骨びらんの進行抑制を目的として、上腕、大腿、腹部などに皮下注射で投与される薬剤です。用法は医療機関で6ヶ月に1回皮下注射しますが、骨びらんの進行が著しい場合は3ヶ月に1回に短縮されることもあります。
プラリア皮下注費用(薬剤費):3000円/回(1割負担)、9000円/回(3割負担)
プラリア皮下注は半年に1回の投与で、最大投与期間の設定がなく長期間にわたって投与が可能です。



■骨形成を促進する薬:テリパラチド製剤(フォルテオ皮下注、オスタバロ皮下注、テリボン皮下注)、ロモソズマブ製剤(イベニティ皮下注)などが用いられます。テリパラチド製剤(フォルテオ皮下注、オスタバロ皮下注)やロモソズマブ製剤(イベニティ皮下注)は、骨芽細胞の分化促進や増殖作用を介して骨形成を促進します。

※フォルテオ皮下注:フォルテオ皮下注は骨形成を促し、骨密度を改善することで骨折リスクを低下させる注射薬です。 フォルテオ皮下注は自宅(在宅自己注射)で1日1回腹部や大腿部皮下に注射する薬で、投与期間の上限は24ヶ月です。

※イベニティ皮下注:イベニティ皮下注は骨形成を抑える因子となるスクレロスチンという物質の働きを抑える(抗スクレロスチン抗体製剤)ことで、骨形成を促進し、骨量の減少を抑え、骨密度を増やして骨折を予防する注射薬です。 イベニティ皮下注は骨折リスクが高い骨粗鬆症の治療薬で、1ヶ月に1回、12ヶ月間(投与期間の上限)医療機関で皮下に注射します。 イベニティ皮下注費用(薬剤費):5000円/回(1割負担)、15000円/回(3割負担)
イベニティ皮下注は最大12か月(12回)の投与が可能です。



※オスタバロ皮下注:オスタバロ皮下注は骨芽細胞の機能を活性化し骨をつくる過程である骨形成を促進させることで骨粗鬆症による骨折リスクを低下させる注射薬です。 オスタバロ皮下注は骨折リスクが高い骨粗鬆症の治療薬で、1日1回、18ヶ月間(投与期間の上限)自宅(在宅自己注射)で腹部(おへその周り)皮下に注射します。 

■その他の骨粗鬆症薬:活性型ビタミンD、ビタミンK2、カルシウム剤、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)なども用いられることがあります。



骨粗鬆症 骨折の予防には:カルシウム・ビタミンK・タンパク質を意識した食事

【骨粗鬆症 骨折予防の食事療法】
■骨粗鬆症 骨折予防食事療法では、骨の主成分であるカルシウムを積極的に摂取するとともに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの摂取も重要です。また骨の形成や構成を良くするためにビタミンK、タンパク質も摂取してください。 またバランスの良い食事を心がけることと、リン、食塩、カフェイン、アルコールなどの過剰摂取を避け、適度な運動を併用することで骨密度を維持・向上させてください。



骨粗鬆症 骨折の予防で意識して取って欲しい食材

カルシウム:
牛乳、乳製品(ヨーグルト)、小魚(しらす、煮干し)、大豆製品(豆腐、納豆)、海藻類(ひじき、わかめ)、緑黄色野菜(小松菜、チンゲン菜)

ビタミンD:
魚介類(鮭、イワシ、マグロ、しらす干し、カツオ、あんこうの肝、筋子など)、きのこ類(干し椎茸、きくらげ)、卵黄

ビタミンK:
納豆、緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、モロヘイヤ、春菊、かぶの葉、ニラ、パセリ、クレソン)、海藻類(わかめ、海苔)

タンパク質:
肉類(鶏ささみ、鶏むね肉、豚肉、牛肉)、魚介類(マグロ、サバ、鮭、エビ、イカ、アジ)、卵、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)



骨粗鬆症 骨折の予防には:運動が重要です



骨粗鬆症 骨折の予防には:運動

【骨粗鬆症 骨折予防の運動療法】
骨粗鬆症 骨折の予防に良い運動は、運動することで骨に刺激を与え(負荷運動)、骨密度を高める1日8000歩程度のウォーキング、パワーウォーキング(ダンベルを持ったり、バンドとして巻く)や階段の上り下り、ジョギング、ジャンプ運動やダンス、スクワット、水泳などの筋力トレーニングです。また転倒予防(骨折予防)として片足立ちなどのバランス運動も重要です。



骨粗鬆症 骨折の予防には骨に刺激を与えるかかと落とし

骨粗鬆症 骨折の予防に良い運動として、かかと落としが効果的です。かかと落としの方法は両足でつま先立ちになり、かかとを床にストンと落とし骨に刺激を与える事がポイントです。骨に適度の刺激(負荷)を与えることで骨を丈夫にするホルモンが分泌され骨粗鬆症予防に繋がります。 ①肩の力を抜き、背筋を伸ばして足を肩幅に開いて立ちます
②ゆっくりと両足のかかとを上げ、つま先立ちになります
③かかとを上げた状態から、力を抜いてかかとを落とします
 ※1日30〜50回程度、1秒に1回のペースが目安



骨粗鬆症 骨折の予防には:スクワット運動

骨粗鬆症 骨折の予防のスクワット運動は骨に体重負荷・刺激を与え、下半身の筋肉を鍛えるのが目的です。 スクワット運動は椅子を使った「立ち座り運動」や、10秒かけてゆっくりとゆっくりしゃがむ「スロースクワット」などでも効果があります。 椅子を使ったスクワット(ゆるスクワット)
椅子に浅く座り、両手はテーブルなどに添える
お尻を後ろに引くようにして、10秒かけてゆっくり立ち上がる
座るときも10秒かけてゆっくりと戻り、膝が90度以上曲がらないように調整する


スロースクワット
足を肩幅より少し広めに開き、つま先を少し外に向ける
お尻を後ろに引いて、膝がつま先より前に出ないように、10秒かけてゆっくりと腰を落とす
10秒かけてゆっくりと元の姿勢に戻す



骨粗鬆症 骨折の予防には:バランス運動

骨粗鬆症 骨折の予防にはバランス運動が有効です。バランス運動は転倒予防と骨への適度な刺激が目的で、「片足立ち(フラミンゴ療法)」や「スクワット」、「かかと上げ」などが効果的です。

※ゆっくり動作を繰り返すことが重要



骨粗鬆症 骨折の予防には:日光浴

骨粗鬆症予防に適度な日光浴が有効です。日光浴によりカルシウム吸収やビタミンDが体内で生成されます。日光浴は夏場は木陰で30分程度、冬場は日向で30分~1時間程度が目安で行ってください



骨粗鬆症 骨折の予防には:禁煙と適度な飲酒

骨粗鬆症骨折の予防にはに禁煙は非常に重要です。 喫煙はニコチンの作用で胃腸の働きが抑えられカルシウム吸収を妨げるだけでなく、エストロゲン分泌を低下させ、骨形成を抑制し骨密度を低下させます。 また喫煙をしている方は動脈硬化が進展して全身の血流が悪くなり、骨折後の治癒を遅らせる原因にもなります。 喫煙している人は煙草を吸わない人の骨折リスクを約1.3~1.8倍高めるとの報告があります
骨粗鬆症骨折の予防には適度な飲酒は重要です。アルコールの過剰摂取は骨密度低下やカルシウム排泄促進、転倒リスクを高めます。骨粗鬆症骨折リスクの高い閉経後の女性や高齢者は飲酒しない日を設けて骨の健康を守ることが重要です。



骨粗鬆症 骨折の予防には:適正な体重維持

骨粗鬆症 骨折の予防には適正な体重維持が重要です。 骨粗鬆症 骨折の予防には、痩せすぎも太り過ぎても骨折のリスクが上がります。骨粗鬆症 骨折の予防の目標としたいてBMIは 18.5~24.9程度(特に高齢者は21.5以上)です。低体重は転倒や骨折リスクを高め、肥満は生活習慣病や続発性骨粗鬆症のリスクを高めるます。バランスの取れた食事(カルシウム、ビタミンD、Kなど)と適度な運動で骨に刺激を与えつつ、筋肉量を維持することが骨の健康(骨量・骨質)の維持・改善につながります。



骨粗鬆症 骨折の予防には:カフェイン制限

骨粗鬆症 骨折の予防にカフェイン制限は有効です。 カフェインの利尿作用でカルシウムが尿として体外に出るため、カフェインの多飲・多量摂取は骨密度低下を招きます

【骨粗鬆症 骨折の予防に関連する用語集】

エストロゲン:エストロゲンは骨吸収を抑制し、骨形成を促す。エストロゲンの分泌が減少すると骨量が低下する。閉経後にエストロゲン分泌が低下するので、高齢女性は骨粗鬆症のリスクが高まる。
ビスホスホネート製剤(フォサマック錠、ボナロン錠、ボンビバ錠など):破骨細胞の働きを抑制し、骨吸収を抑えることで、骨密度を増加させ、骨折のリスクを低下させる薬剤。
抗RANKL抗体製剤(プラリア皮下注60mg、ランマーク皮下注120mg):破骨細胞の形成、破骨細胞の機能、破骨細胞の生存に必要なタンパク質を標的とする抗体製剤で、破骨細胞の活動を抑制し骨吸収を減らす薬剤。
テリパラチド製剤(フォルテオ皮下注、テリボン皮下注):副甲状腺ホルモン(PTH)製剤で、骨形成を促進する薬剤。
ロモソズマブ製剤(イベニティ皮下注):骨形成を促進し、骨吸収を抑制する薬剤。
カルシウム:骨の主成分であるカルシウムを積極的に摂取し、骨量を維持する。
ビタミンD:カルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂取したり、日光浴を行うことで、体内でも合成する。
ビタミンK:骨の形成に役立つビタミンKを摂取します。
タンパク質:骨の構成成分であるタンパク質はバランスよく摂取する。
リン:リンを多く含む食品(インスタント食品、加工食品など)を過剰に摂取すると、カルシウムの吸収を阻害する。
食塩:食塩の過剰摂取は、尿からのカルシウムの排出を促進する。
カフェイン:カフェインを多く含むコーヒーなどの飲みすぎは、カルシウムの尿中排出を促進する。
アルコール:アルコールの過剰摂取は、骨密度を低下させる。


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