整形外科専門外来
整形外科専門外来は整形外科医の専門的な診断に基づき、安静が必要な痛みなのか、積極的に動かしたほうが良い痛みなのか、手術により改善が望める痛みなのか等、内科と整形外科両面からの総合的な判断を致します。
当院では、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓病、慢性腎不全をはじめとする様々な内科疾患を抱えておられる方々や人工透析を必要とする方々等の健康寿命延伸を目指して、多職種によるチーム医療をおこなっています。
具体的には、各領域内科専門医の治療に加えて、運動器リハビリテーションや心臓リハビリテーションを必要とする方々には、理学療法士、管理栄養士、看護師、薬剤師がチームとなってサポートしています。この事により、皆さま個々の疾患や体質、生活背景に合わせた、安全で効果的かつ長続きする治療を行い、健康寿命延伸を目指してきました。
しかしながら、これらの取り組みを進める中で、運動を妨げる痛みへの対応が課題となるケースもありました。少しの痛みから運動ができなくなることにより筋力の低下が始まり、バランス能力の低下から転倒や骨折を引き起こし、健康寿命を損なう方もおられました。
そこで、2025年4月より、整形外科医を新たに招聘する事にしました。整形外科医の専門的な診断に基づき、安静が必要な痛みなのか、積極的に動かしたほうが良い痛みなのか、手術により改善が望める痛みなのか等、内科と整形外科両面からの総合的な判断に基づき、健康寿命延伸を目指す体制を整えました。
毎週水曜日の15時〜17時30分(最終受付)が整形外科外来の診療時間となっています。
首・腰・背中・肩・膝・足・手・肘の痛みでお悩みありませんか
「首の痛み」
首が痛い・首がこる・首を寝違えた・首が動かしにくい・めまいや頭痛や吐き気がする・首から手がしびれている・姿勢が悪い気がする
【代表的な疾患】
後縦靭帯骨化症・頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症・頚椎椎間板ヘルニア・ストレートネック・斜頸・むちうち (頸椎捻挫・外傷性頸部症候群)
ストレートネック:ストレートネックは長時間のスマートフォン使用や、パソコン使用、不自然な姿勢などが原因で本来S字を描いている頸椎(首の骨)が真っ直ぐになってしまう状態です。ストレートネックは肩こり、首周辺のこり、頭痛、耳鳴り、眼精疲労などの症状が特徴です。
ストレートネックが重症化すると手足の痺れ、めまい、イライラしたり不眠、抑鬱など自律神経が乱れることもあります。
椎間板ヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア・頸椎椎間板ヘルニア):椎間板ヘルニアは背骨のクッション材である椎間板(ついかんばん)から髄核が変形して飛び出し、神経を圧迫する病気です。椎間板ヘルニアが起こる部位によって腰痛、足のしびれ、麻痺、足の筋力が低下したり、首や肩の痛み、腕や手のしびれ、足の麻痺(運動麻痺・感覚麻痺)、手の筋肉の萎縮などが起こります。椎間板ヘルニアが重症化すると、膀胱や直腸の神経が圧迫され、排尿・排便障害が生じます
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「肩の痛み」
肩や腕が痛い・肩が凝っている・肩が挙がらない・服の着脱がしづらい・高いところにあるものが取れない・肩の痛みで夜中目を覚ましてしまう
【代表的な疾患】
五十肩(肩関節周囲炎)・変形性肩関節症・肩腱板断裂・石灰沈着性腱板炎・反復性肩関節脱臼・肘内障
五十肩(肩関節周囲炎):五十肩(肩関節周囲炎)は肩の痛みと、痛み(炎症)によって可動が制限されます。
五十肩(肩関節周囲炎)の痛みは肩関節周辺、特に肩の上部や上腕部の外側に現れます。
五十肩(肩関節周囲炎)が悪化すると、関節包が拘縮してあらゆる方向の可動が制限され、腕を上げたり、腕を回したりする動きが困難になります。
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「肘の痛み」
肘が痛い・肘が曲がらない・肘がしびれる・肘が痛くて家事ができない
【代表的な疾患】
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)・変形性肘関節症・野球肘・肘内障・肘部管症候群・滑液包炎・上腕骨顆上骨折
テニス肘(上腕骨外側上顆炎):テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は肘の上腕骨外側上顆あたりに痛みを感じるのが特徴です。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)になると、雑巾(タオル)を絞ったり、ドアを回したり、ペットボトルの蓋を開けたりする動作で肘の痛みを感じます。テニス肘(上腕骨外側上顆炎)が悪化すると握力が低下したり、安静時にも痛み(寝れないぐらいの肘の痛み)を感じます。
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「手の痛み」
手がしびれる・手が動かしにくい・指の関節が腫れている・手の痛みがある・指のひっかかりがある・朝に手のこわばりがある
【代表的な疾患】
腱鞘炎・ばね指・へバーデン結節・母指CM関節症・ドゥケルバン病・ガングリオン・突き指(マレット変形)・リウマチによる手の変形・手根管症候群・TFCC損傷・橈骨遠位端骨折
腱鞘炎:腱鞘炎は手首や指の付け根に痛みや腫れ、指を曲げ伸ばしする際に痛みが現れるのが特徴です。腱鞘炎が悪化すると指の曲げ伸ばしや、こわばりや、しびれなどで細かな動作が出来なくなったり、炎症部位に熱を持つこともあります。
ヘバーデン結節:ヘバーデン結節は、指の第一関節(DIP関節)に赤い腫れや、指を動かすときに痛みを感じたり、関節の変形などが起こるのが特徴です。ヘバーデン結節が進むと、指の関節がこぶのように膨らみ曲がってしまったり、側方変異(横に曲がる)が起こります。ヘバーデン結節が重症化すると指の関節が固まり、指の関節に少し触れただけでも強い痛みを感じます。
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「股関節の痛み」
股関節の付け根が痛い・股関節に引っ掛かり感がある・股関節を曲げにくい・思うように歩くことが出来ない・びっこを引いている
【代表的な疾患】
坐骨神経痛・変形性股関節症・特発性大腿骨頭壊死症・ロコモティブシンドローム・大腿骨頭すべり症・大腿骨頚部骨折・発育性股関節形成不全・ペルテス病
坐骨神経痛:坐骨神経痛の痛みやしびれは坐骨神経にそって現れます。坐骨神経痛の症状としてはお尻から太ももの裏の痛みやしびれ、腰を反らすときの腰の痛み、体を動かしたときのふくらはぎの痛み、足先までと広範囲です。また症状が片側だけに現れるのが坐骨神経痛の特徴です。
坐骨神経痛が悪化すると、足に力が入りにくくなって転倒したり、排尿や排便障害が起こります。
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「腰痛・背中の痛み」
腰や背中が痛い・腰や背中が張っている・腰や背中が痛くて歩けない・腰が曲がってきている・休憩しないと長距離が歩くことができない・脚がしびれる・臀部が痛い・同じ姿勢でいられない・背中を反ると痛い・起き上がり、立ち上がりが痛い
【代表的な疾患】
非特異性腰痛・後縦靭帯骨化症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア・腰椎変性すべり症・圧迫骨折・ぎっくり腰(急性腰痛症)・腰椎分離症・分離すべり症・骨粗鬆症(骨粗しょう症)
骨粗鬆症(骨粗しょう症):骨粗鬆症(骨粗しょう症)は初期自覚症状がほとんどなく、骨折をして初めて気づく人が多い疾患です。しかし、骨粗鬆症が進行すると背中や腰の痛み、背中や腰の曲がり、身長の低下といった症状が現れます。
また食欲減退(お腹がすぐいっぱいになる)、倦怠感や息切れ、重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛むなどの症状が現れたり、ちょっとした衝撃(つまずいて手や肘をついた時、くしゃみをした時)で骨折するリスクがあるので、特に高齢者や閉経後の女性は注意が必要です。
「膝の痛み」
膝が痛い・膝が曲げにくい・膝が伸ばしにくい・水が溜まっている気がする・膝が熱をもっている・階段の上り下りがつらい・歩くと膝の力が抜ける感じがする
【代表的な疾患】
変形性膝関節症・O脚X脚・半月板損傷・前十字靭帯損傷・離断性骨軟骨炎・オスグッド病
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「足の痛み」
足首をひねった・足やかかと・くるぶしが痛い・足が上がらない・足がつる・足が腫れている・足首が熱い・体重をかけると足の裏がいたい・足の親ゆびの付け根が痛い・足の親ゆびが曲がっている・階段の上り下りがつらい
【代表的な疾患】
足底腱膜炎・成人期扁平足・足関節捻挫・肉離れ・痛風・アキレス腱断裂・小児期扁平足・外反母趾
外反母趾:外反母趾は足の親指が突出して小指側に「く」の字に曲がるのが特徴です。外反母趾の症状として最初は靴を履いた状態で足の親指が当たって痛くなります。外反母趾が悪化すると靴を履かない状態でも痛みを感じます。
◎整形外科専門外来についての詳細は
以下の電話番号にてお問い合わせください。
【 TEL. 072-971-1221 】
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整形外科専門外来に関する用語集
後縦靭帯骨化症:後縦靭帯骨化症とは、背骨の脊柱管内にある「後縦靭帯」が骨化して厚みを増し、脊髄や神経根を圧迫することで、しびれや痛み、運動障害などを引き起こす指定難病です。中年以降の男性に多く、糖尿病の人にも発症頻度が高い傾向があり、頸椎で起こることが最も多いとされています。症状は圧迫部位によって異なり、初期は首や肩の痛み、しびれから始まり、進行すると手指の動きにくさ、歩行障害、尿や便の異常(膀胱直腸障害)などが現れます。
頸椎症性脊髄症:頸椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは、加齢による頸椎の変形や椎間板の突出、靭帯の肥厚などによって脊髄の通り道である「脊柱管」が狭くなり、脊髄が圧迫されて手足のしびれ、筋力低下、歩行障害、膀胱直腸障害などを引き起こす病気です。特に、手の細かい作業が困難になる「手指巧緻運動障害」や、足が不安定になる「歩行障害」、排尿・排便がしにくくなる「膀胱直腸障害」が主な症状です。
むちうち:むちうちは「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」などと呼ばれ、強い衝撃により頭が揺さぶられることで首、頚椎に負担がかかり痛みや不調が出るものです。自動車での追突事故やスポーツ時の衝突、高所からの転落などが主な原因として挙げられます。
主な症状は、首の痛みや動かし難さ、しびれ、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、顎関節の痛みなどさまざまです。症状は負傷から数時間後や翌日など、遅れて出てくることがあり、多くの症状の多くは2~3か月以内に徐々に良くなっていきます。
変形性肩関節症:変形性肩関節症とは、肩の関節軟骨がすり減り、骨が変形して痛みや肩の動きの制限を引き起こす病気です。原因としては加齢や肩の使いすぎのほか、交通事故や関節リウマチ、上腕骨頭壊死などが挙げられ、治療法には薬物療法、リハビリテーション、関節内注射などの保存療法と、人工肩関節置換術などの手術療法があります。
反復性肩関節脱臼:反復性肩関節脱臼とは、肩関節が一度脱臼した後に不安定になり、軽微な外力で繰り返し脱臼する状態を指します。特に若い世代で初回脱臼すると高確率で反復性に移行し、関節を支える靭帯や関節唇が損傷していることが原因で、症状の改善には手術が必要となる場合があります。
野球肘:野球肘(スポーツ肘)とは、投球動作によって肘関節に繰り返し負担がかかることで、肘の内側、外側、後方の骨、軟骨、靭帯などに起こる障害の総称です。特に成長期の少年期に多く、使い過ぎが原因となる「オーバーユース」によるもので、成長軟骨が未成熟であるため損傷しやすくなります。
変形性肘関節症:変形性肘関節症とは、肘関節の軟骨がすり減ることで関節が変形し、痛みや動きの制限が生じる病気です。主な原因は、野球などのスポーツや腕を酷使する職業による使いすぎであり、初期症状は軽い痛みが中心ですが、進行すると「骨棘(こつきょく)」と呼ばれる骨の突起ができたり、神経が圧迫されてしびれが生じたりすることもあります。治療法には、安静や薬物療法などの保存療法、生活に支障がある場合の関節鏡手術などがあります。
ドケルバン病:ドケルバン病とは母指側の線である短母指伸筋腱と長母指外転筋が手首の背側にある手背第一コンパートメントを通るところに生じる腱鞘炎です。手首(手関節)の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い疼痛が走ります。
ガングリオン:ガングリオンとは、関節や腱の周囲にできるゼリー状の液体が詰まった良性の腫瘤です。手首、指の付け根などに多く、米粒大からピンポン玉大まで様々で、無症状の場合もありますが、神経を圧迫すると痺れや痛みが生じることもあります。診断は触診や注射針での吸引検査で行われ、治療は内容物の吸引、圧迫、または手術がありますが、再発することもあります。
腰椎変性すべり症:腰椎変性すべり症とは、加齢に伴い腰椎の支持組織がゆるんで腰椎が前後にずれる病気で、中年以降の女性に多く、特に第4腰椎で起こりやすいです。このずれが脊柱管を狭くし、腰痛や下肢の痛み・しびれ(間欠性跛行など)を引き起こします。保存療法が基本ですが、症状が改善しない場合は手術を検討することもあります。
腰椎椎間板ヘルニア:腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションである椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで腰痛や足のしびれを引き起こす病気です。原因には加齢や肥満、重労働などがあり、症状が軽ければ自然治癒も期待できますが、排尿・排便障害や重度の麻痺がある場合は緊急手術が必要となることもあります。治療は安静や薬物療法から始まり、症状が続く場合は神経ブロック注射や手術が検討されます。
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