いびきが大きい・夜中に何度も目が覚める病気

いびきが大きい・夜中に何度も目が覚める原因は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

日本には、睡眠時無呼吸症候群の患者がおよそ500万人程度いるといわれていますが、適切な治療を受けられている方は1割程度と考えられています。 いびきが大きい・夜中に何度も目が覚めると、睡眠時に呼吸が止まると酸素が取り込めなくなることなどから、高血圧、不整脈、心不全、脳卒中などのリスクが高まります。 また、脳への酸素不足により、日中の強い眠気や疲れが、交通事故などに繋がるおそれもあります。 白岩内科医院睡眠時無呼吸症候群治療外来では、検査による診断とともに、減量を通じた根本的な治療を行っています。 いびきが大きい・夜中に何度も目が覚めることが気になる場合や、日中の眠気がある場合は、医療機関を受診して検査を受けることが重要です。

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いびきを治す方法

■横向きで寝てみる:普段仰向けで寝ていびきをかいている人が横向きで寝ると、仰向けに比べ気道の狭窄を防げるようになり、いびきが軽減されます。ただ肥満の方は上気道が狭くなりやすいため、仰向け・横向きどちらの場合でもいびきが出やすくなり、横向きでいびきの改善が期待できないこともあります

■寝具・寝室の環境を変える:寝具は通気性の良いものを選び、寝室温度や湿度を適切に保つことが重要です。また最適な高さの枕を選択し、寝る姿勢などを工夫することで気道を確保しやすくなります

■寝酒をしない:アルコールには筋肉を弛緩させる作用があり、寝酒をすることで舌や喉の筋肉が緩んで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。また利尿作用で脱水になりやすく、気道が乾燥して粘膜が腫れ、いびきを悪化させることもあります。寝酒をしないことでいびきの改善が期待できます

■生活習慣を変える:喫煙は喉や鼻の粘膜を刺激し炎症を引き起こすためいびきを悪化させます。また、睡眠不足や不規則な睡眠は、疲労を蓄積させいびきを悪化させる原因となりますので、禁煙や規則正しい生活を心がけましょう

■肥満(ダイエット)を解消する:肥満があると首・喉周りの脂肪組織が増え気道が狭くなるためいびきをかきやすくなります。
減量によって、首や舌の脂肪が減少し、気道が広がることでいびきが改善する可能性があります。

■口の周りや舌の筋肉をトレーニング:口や舌の筋肉を鍛えるトレーニングはいびきの改善に役立つ可能性があります。特に、舌の筋肉が弱ると舌が喉の奥に沈み込み、気道を狭めていびきの原因となるため、舌のトレーニングは重要です。
舌回し:舌の先で歯茎をなぞるように、右回り、左回りに回す
あいうべ体操:「あー」「いー」「うー」「べー」と大きく口を動かす
舌のプレス運動:舌先を上前歯の裏に押し付け、舌全体で上顎に押し付ける
パタカラ体操:「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音しながら、口を大きく開けたり閉じたりする


■医療機関に相談する:医療機関で行ういびきの治療は以下がありますので、いびきが気になる場合は睡眠外来を受診することが推奨されます。特に、習慣的ないびきや日中の眠気を伴う場合は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性も考えられるため、早めの受診が望ましいです。>
CPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure):睡眠中に鼻や口に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げることで、いびきの原因となる気道の狭窄を防ぎま。
手術:口蓋垂や軟口蓋を切除する手術(UPPPやLAUP)や、鼻の手術(鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術など)が行われます
歯科矯正:出っ歯や顎が小さいことが原因で気道が狭くなっている場合、矯正治療によって顎の位置を調整し気道を広げることが期待できます。

いびきの症状と考えられる病気

『いびきが大きい』『睡眠中呼吸が止まってる』
『日中に強い眠気がある』『急に眠くなる』
『疲れが取れない(熟睡感がない)』『やる気が出ない』
『集中力注意力低下』方は睡眠時無呼吸症候群かもしれません

いびきが大きい、睡眠中呼吸が止まってる、日中に強い眠気がある、急に眠くなる、疲れが取れない、やる気が出ないこれらの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。日本には、睡眠時無呼吸症候群の患者がおよそ500万人程度いるといわれていますが、適切な治療を受けられている方は1割程度と考えられています。
睡眠時に呼吸が止まると酸素が取り込めなくなることなどから、高血圧、不整脈、心不全、脳卒中などのリスクが高まります。 また、日中の強い眠気や疲れが、交通事故などに繋がるおそれもあります。
白岩内科医院睡眠時無呼吸症候群治療外来では、検査による診断とともに、減量を通じた根本的な治療を行っています。

いびき・睡眠時無呼吸症候群を放置すると突然死に繋がることもあります

睡眠時無呼吸症候群によって酸素を十分に取り込めなくなること、脳の覚醒を繰り返すこと、自律神経が乱れることなどから、肥満症、糖尿病、高血圧、不整脈、心不全、といった病気のリスクが高まりまり、命に関わる合併症を引き起こし突然死につながる可能性もあります。 睡眠時無呼吸症候群による無呼吸状態によって全身に酸素が行き渡らなくなると、心臓に大きな負担がかかり、心筋梗塞を引き起こして死に至る恐れがあります。
(睡眠時無呼吸症候群の人は、健康な人に比べて夜間の突然死発生率が2.6倍といわれており、夜間の突然死の原因の大半は急性心筋梗塞です)
睡眠時無呼吸症候群の合併症として、脳梗塞や脳出血(脳の血管が傷付いて出血を起こしている状態などの脳血管疾患を引き起こす場合があります。脳梗塞は脳の血管が詰まって酸素や栄養が行き渡らなくなることで脳細胞が死んでしまいます。 脳梗塞や脳出血を発症すると死亡率が高いうえに、重大な後遺症が残るケースもあります。 睡眠時に呼吸が止まるたびに、無意識でも一瞬目が覚めているので、そのたびに睡眠が妨げられ、熟睡できなくなります。睡眠不足は、倦怠感、気分の落ち込み、イライラなど、生活の質を低下させうつ病の要因となります。 また日中に強い眠気に襲われ、集中力や記憶力が低下します。そのため、仕事や勉強の効率が落ちるだけでなく、 車などの運転時、危険を伴う作業中などに居眠り状態になると、重大な事故を起こしてしまい突然死に繋がる可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群の症状

■いびきが大きい
■睡眠中に呼吸が止まる
■苦しくて目が覚める
■寝汗が多い
■頻繁にトイレに起きる
■喉が渇く
■熟睡感がない
■頭痛がする
■いつも眠い
■常に疲れやすい
■疲れが取れない
■日中の強い眠気で仕事が集中できない
■急に眠くなる
■交通事故を起こした
■降圧薬を服用しているのに血圧が下がらない
■糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病がある
■肥満が気になる
■体重が増えた
■集中力注意力の低下

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いびきが大きい・夜中に何度も目が覚める原因が睡眠時無呼吸症候群(SAS)以外

いびきが大きい・夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)原因が睡眠時無呼吸症候群以外で考えられるのは、加齢やストレス、生活習慣の変化、寝室環境の悪さなども考えられます。対策として、規則正しい生活を送ること、寝る前のカフェイン・アルコールを制限し、適切な寝室環境(温度・湿度・光・音)の整備、リラクゼーションを取り入れることが有効です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)に関する用語集

睡眠時無呼吸症候群:睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。10秒以上の呼吸停止が1時間あたり5回以上ある場合に診断されます。主な症状には、いびき、日中の眠気、集中力低下などがあり、放置すると高血圧や心臓病などの合併症を引き起こす可能性があります。  

中途覚醒:中途覚醒とは、一度寝入った後に夜中に目が覚めてしまい、その後なかなか再入眠できない状態を指します。この状態は不眠症の一種であり、加齢、精神的ストレス、睡眠環境の問題、夜間の頻尿、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの身体的な問題、カフェインやアルコールの摂取、生活習慣の乱れなどが原因で起こります。  

引用・参考文献

下記ホームページも併せてご参照ください。 詳しい情報や最新情報などを閲覧することができます。


Tuomilehto HP, et al. Am J Respir Crit Care Med. 2009;179(4):320–327.


Phillips CL, et al. Sleep. 2011;34(7):939–944.


AASM/ATS. Clinical Practice Guidelines for OSA. 2019–2023.

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