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柏原市・八尾市の糖尿病・心臓病・腎臓病・肥満症・高血圧
脂質異常症などの
生活習慣病および骨粗鬆症を
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糖尿病患者が失神したり、意識を失ったりする主な原因は、血糖値の急激な変動(血糖値スパイク)、糖尿病の合併症、および自律神経の不調です。
糖尿病で高血糖や低血糖が原因で起こる昏睡を糖尿病性昏睡といいますが、血糖値の著しい高低により生じる意識障害です。
糖尿病治療薬(インスリン、経口血糖降下薬など)の量が多かったり、体調不良などで食事が十分量取れなかったり、激しい運動、飲酒などが原因で血糖値が急激に低下することで低血糖が起こり、失神や意識を失ったり、 冷や汗、手の震え、動悸、空腹感、顔面蒼白の症状や、脳のエネルギーが不足することによる眠気、集中力の低下、めまいなどの症状が現れ、血糖値がさらに下がると意識障害や失神、昏睡になります。
高血糖が原因で起こる失神や意識を失う場合には糖尿病治療薬(インスリン、経口血糖降下薬など)の量が少なかったり、飲み忘れ、インスリンの打ち忘れ、いつも以上に多くの食事をとった場合にインスリンが不足し、ブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪から分離されたケトン体が増加、蓄積されることで脳へのエネルギー供給不足が起こり、体内の酸性化が進行し意識障害や昏睡状態(ケトン性昏睡)に陥ります。症状としては、口渇、多飲、多尿、全身の倦怠感、体重減少、吐き気、嘔吐、腹痛、呼吸困難、意識障害などが現れます。
また高齢の2型糖尿病患者においては高血糖状態が持続することで脱水状態( 非ケトン性高浸透圧性昏睡)が続き意識障害が起こることもあります。
不整脈により脈が早くなったり、遅くなったりすることで心臓が一時的に血液を送り出せなくなり脳に十分な血流が送れず、失神(心原性失神)を引き起こすことがあります。 不整脈には脈が早くなる「頻脈」や、脈が遅くなる「徐脈」、脈が早くなったり遅くなるのが交互に起こる「徐脈頻脈症候群(徐脈頻脈症候群)」があります。 頻脈性不整脈は、心臓が必要量の血液を送り出せなくなるため、動悸、息切れ、めまい、失神などを引き起こすことがあります。徐脈性不整脈は心拍数が遅くなり、動悸、息切れ、めまい、失神などの症状を引き起こます。頻脈性不整脈から徐脈性不整脈に切り替わる際に脳血流量が減少することで、失神(アダムス・ストークス症候群)したり、不整脈が重症化することで突然死することもあります。 前触れなく突然意識を失った場合や休んでいる時にいきなり倒れる、歩行中に突然意識を失う、失神する場合には不整脈などの心臓病が原因である可能性が高いので医療機関の受診をお勧めします。
失神・意識を失う原因として、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍がありますが、これらは脳の血流低下や脳全体への圧迫が原因です。
脳梗塞・脳出血、脳腫瘍などによって脳の感覚神経の通り道が梗塞や出血することで、失神や意識を失います。
主な症状としては失神が数分以上続き、ろれつが回りにくくなったり、片方だけ手や足がしびれたり、だるく(倦怠感)なったり、顔のしびれや動かしにくさ、物が二つに見える、視野の半分が欠ける(視覚障害)、しゃべりにくさ(言語障害)や他人の言うことが理解などの症状があれば脳の病気の可能性が高くなります。
脳血管の異常の初期症状として、片側の手先と口の周りがしびれることがあり、言語障害、運動障害、意識障害、めまい、視覚障害、頭痛、けいれんといった症状が続く場合は脳梗塞・脳出血が疑われるため、すぐに救急車を呼ぶか医療機関に受診してください。
血管迷走神経性失神とは、強い痛み、恐怖、長時間の起立、過度の緊張やストレスなどが原因で自律神経の調節やバランスが崩れ
迷走神経の過度な働きによって血圧が低下したり、心臓を速くする交感神経の働きが抑制され心拍数が急激に低下し脳への血流が減ることで一時的に意識を失う失神です。
失神の原因として最も多い病態で多くの場合、目の前が暗くなる(眼前暗黒感)、吐き気、めまい、冷や汗、顔面蒼白、腹部の不快感、頭痛などの前兆があります。
また過度のアルコール摂取や、採血や注射、睡眠不足、薬剤、貧血などが原因で血管迷走神経性失神を引き起こす事もあります。
血管迷走神経性失神は数分で意識が回復し、後遺症がほとんど無いのが特徴です。
てんかんとは脳の神経細胞(ニューロン)の過剰な電気活動により、反復して発作を繰り返す脳の慢性疾患で、脳腫瘍、脳卒中、頭部外傷、脳炎などの脳の病変や、ごく一部で遺伝的素因で起こります。
また原因不明なてんかんは「特発性てんかん」と言われておりますが、てんかんの6割程度が特発性てんかんだと言われております。特発性てんかんは脳に病変が無いが脳の電気的な活動異常によっててんかん発作が起こります。
てんかん症状としては失神、意識を失ったり、けいれん、舌を噛む、尿失禁、手足の動き、幻覚を見たり、恐怖感を感じたりする感覚異常などがありますが、症状は数秒から数分で終わることが多いのが特徴です。てんかん発作が起きている間は注意力が低下します。
■生活習慣の改善
‐毎日同じ時間に寝起きする。規則正しい睡眠習慣と十分な睡眠時間を取り、自律神経のバランスを整える
‐バランスの取れた食事を心がけ、カフェイン・香辛料・アルコールを制限し暴飲暴食は避ける
‐ウォーキングや水泳、ヨガなどの軽度から中程度の負荷を長時間継続(有酸素運動)することで血流を改善し、自律神経のバランスを整えストレスを軽減する
■深呼吸をする
‐目を閉じて、深呼吸をする
深呼吸:背筋を伸ばした楽な姿勢で、鼻からお腹が膨らむようにゆっくり息を吸い込み、口からお腹がへこむのを感じながら吸ったときの2倍くらいの時間をかけて、全ての空気を吐き出す
■ストレスをためない
‐趣味やリラクゼーションに時間を使い、自分なりのストレス発散方法を見つける
■安静にする
‐失神・意識を失う前兆を感じたらすぐに横になりましょう。また衣服のボタンや締め付けを緩め、常温の水を飲むことも有効です
失神・意識を失う 原因・病気用語集
糖尿病:糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く疾患で、インスリン(血糖を下げるホルモン)の作用不足により引き起こされます。主に1型糖尿病(自己免疫や特発性が原因)と2型糖尿病(生活習慣との関連が強い)に分類されます。 人はブドウ糖をエネルギーとして利用しますが、糖尿病になると膵臓(すいぞう)で作られるインスリンというホルモンが不足したり、インスリン作用が低下することなどが原因となって、ブドウ糖(*1)をエネルギーとして利用できなくなり、血糖値が上昇(高血糖状態といいます)します。
慢性的な高血糖が続くと、体中の血管がしだいにぼろぼろになり、眼、腎臓、神経などの障害や、動脈硬化促進による心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈閉塞症などの合併症を誘発する可能性が高くなります。
不整脈:期外収縮 最も多い不整脈で、多くの場合、生命に対する危険性はありません。正常洞調律よりも短い間隔で早期に収縮する心拍で、脈が余分に打ったり、1拍抜けるように感じます。特に加療の必要がないことが多いですが、動悸などの症状がある場合や心不全などのリスクがある場合には薬物治療やカテーテルアブレーションを行います。
禁煙による意識喪失:禁煙によって失神や意識消失が起こるケースは、喫煙時にニコチンによって調整されていた神経伝達物質のバランスが崩れることで自律神経の乱れが生じニコチン離脱症状に伴う自律神経や血糖値の変動が主な原因として考えられます。禁煙による意識喪失には禁煙外来を受診し、ニコチンパッチやバレニクリンなどの禁煙補助薬の使用を検討しましょう。
不整脈:発作性上室性頻拍症 突然心拍数が速くなり、1分間に150〜200回以上の速い脈が規則的に続いて、突然に止まります。通常、動悸を感じますが、四肢冷感、冷汗、胸痛、眼前暗黒感、失神を伴うことがあります。 原因は心臓の心房側の刺激伝導路に異常な回路か異常な信号を発する細胞が存在するために発症します。房室結節性頻拍症、WPW症候群、心房頻拍、心房粗動などがあり、多くはカテーテルアブレーションで根治可能です。
不整脈:心房細動 脈が不規則となり、通常より頻脈になることが多く、動悸と胸内苦悶を感じます。発作を繰り返したり長期に持続した場合には、心不全をきたすことがあります。心房が無秩序に痙攣する状態のため、血液の流れが滞り、血栓を形成しやすくなります。特に高齢者、高血圧、糖尿病などの方は血栓が飛んで、脳梗塞を合併することがあります。内服やカテーテルアブレーションでの治療が必要です。
不整脈:心室頻拍 心臓の心室側の刺激伝導路に異常な回路か異常な信号を発する細胞が存在することによる頻拍症です。重症な心臓病に伴って起こる場合には、意識がなくなったり、致命的な心室細動に移行することがあります。カテーテルアブレーション術か植え込み型除細動器(ICD)よる治療が必要なことが多いです。
アダムス・ストークス症候群:アダムス・ストークス症候群は、徐脈性不整脈(房室ブロックなど)や頻脈性不整脈(心室頻拍など)が原因となり、不整脈によって脳への血流が不十分になり、めまい、全身けいれん、失神(意識消失)などの症状を引き起こす病態です。
脳卒中(脳血管障害):脳出血、脳梗塞などの脳卒中によって運動神経・感覚神経が障害され、片方だけ手や足がしびれなどの症状が突然現れます。最も多いのは片麻痺で右脳が障害された場合には左半身に、左脳が障害された場合には右半身に症状が出ます。 両側の指先が徐々に、あるいは時々、しびれるような場合は、脳卒中の症状ではありません。
一過性脳虚血発作:一過性脳虚血発作とは、脳卒中の前兆として、発作的に片方だけ手や足がしびるなどの症状が現れ短期間(多くは5-10分程度が多く、ほとんどは1時間以内)で症状が全く消失します。 一過性脳虚血発作を治療しないで放置すると、3か月以内に15~20%の方が脳梗塞を発症し、さらにそのうち半数は発作を起こしてから48時間以内に脳梗塞になるとの報告もありますので、食事中に急に箸が正しく使えなくなったり、言葉がしゃべりにくいなどの症状がでてその後治まったとしても、すぐにかかりつけ医にご相談してください。
脳腫瘍:脳腫瘍が原因で手や足がしびる・だるい症状が現れる場合は症状はゆっくり進行します。ただし悪性の場合は、良性の場合より進行が早くなります。脳腫瘍の症状としてはしびる・だるい以外に慢性的に頭痛と吐き気が続きます。 また頭痛は早朝に起こりやすく、体位を変えると痛みが増すなどの特徴があります。 吐き気は嘔吐が頻繁に起こります。
てんかん:てんかんの遺伝性は低く、てんかん全体として明確な遺伝形式はないが、親がてんかんの場合、子どもの発症リスクは一般の2~3倍程度で、特に遺伝要因が関わる一部のてんかん症候群では遺伝性が強いとされる。またけいれんを伴わないことが一般的で約15~40%のケースでけいれんを伴います。
血糖値スパイク: 血糖値スパイクとは、炭水化物を多く含む食事を摂取することで食後の血糖値が急上昇した後に急降下する状態です。 「血糖値スパイク」は、一般的な健康診断では見逃されやすいため、「隠れ糖尿病」とも呼ばれています。 血糖値スパイクの特徴として、食後の強い眠気や疲労感、集中力の低下やイライラ、めまい、動悸、頭痛、 食後に空腹感を強く感じるなどがあります。ひどくなると気絶、意識障害を起こすこともあります。また血糖値スパイクにより糖尿病発症リスクが高まります。血糖値スパイクを抑えるために食事の順番を変えたり・運動をしたり、GI値(グリセミックインデックス値)の低い食品を選んだりすることが重要です。
血糖値スパイクを抑える食べ物: 納豆などの大豆製品は血糖値スパイクを抑える効果があると言われています。納豆や大豆(枝豆)には食物繊維やイソフラボン、納豆菌など、血糖値の変動を穏やかにする働きがある成分が豊富に含まれているためです。 食べても痩せる、食べても体重が減る:糖尿病が悪化するとインスリンが必要量分泌されなかったり、インスリンの抵抗性(インスリンに反応しない)が生じて、食事から摂取する糖分(糖質・炭水化物)をエネルギーとして利用できなくなり(血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれない)、体脂肪や筋肉が分解されて体重が減少します。GI値が低い食品でも、一度にたくさん食べると血糖値は上がります。食べ過ぎに注意しましょう。
血糖値を急上昇させる食べ物・食べ方: 血糖値を急上昇させる食品は主に消化・吸収が早く、多くの糖質を含むものです。食品が血糖値をどのくらい上げるかを示す指標を**GI値(グリセミック・インデックス)**といい、GI値が高い食品ほど血糖値を急上昇させやすいとされています。ゆっくりと時間をかけて食事をすることで血糖値の急激な上昇を抑えることが出来ます。またジュースや清涼飲料水、加糖された飲料よりも、水を飲むようにする事も重要です。
引用・参考文献
下記ホームページも併せてご参照ください。 詳しい情報や最新情報などを閲覧することができます。