糖尿病・心臓病・腎臓病・肥満症・高血圧・脂質異常症などの
生活習慣病および内科疾患全般にわたり専門医が診療します
一概に「糖尿病」といっても、まったく同一の体質や病態、ライフスタイルは存在しません。糖尿病治療薬も日進月歩で進化しており、
糖尿病治療は極めて多岐にわたった専門的な医療となっております。したがって、糖尿病治療は個人個人の生活スタイル、病態、
ご希望に合わせたテーラーメイド医療が必要です。
「糖尿病=不摂生」と考えられがちですが、糖尿病を発症された方がとりわけ不摂生な生活をしていたかというと実際はそうでもない場合に数多く遭遇します。
糖尿病の患者様の多くは生活習慣の影響もありますが、糖尿病になりやすい体質の影響(インスリン分泌反応の遅延や低下)が原因である場合が多くあります。
血糖コントロールを数年間のみ短期的に良好にする事が目的ではなく、如何にして「すい臓」に負担をかけないようにして、長期にわたり血糖コントロールを良好に安定化させ、
合併症を押さえ込むかが重要と考えています。糖尿病合併症の定期的な検査も非常に重要ですので、院内および連携のとれた高度先進医療機関にて実施しております。
ゆっくりとお話を伺ったうえで、個人個人の病態を解析し、科学的根拠をもとにご説明を行い、患者様各々に最も適切と思われる治療法をご提案し、
個人個人の御希望に沿った治療方法を選択いたします。
2023年6月に開設した1型糖尿病専門外来(第1・第3土曜日) では、自身も13歳で発症した1型糖尿病患者である加藤医師をリーダーに糖尿病療養指導士・管理栄養士と協力し医師診察前に血糖測定器からの血糖自己測定のデータやSAP療法のデータを直接パソコンに取り込み、データを解析し曜日や時間帯別による血糖変動の特徴やインスリンポンプの使用状況を把握し食習慣・カーボカウント指導などを含め患者さんと日常生活を振り返り、血糖コントロールの改善点発見に努めています。その後診察室に入っていただき次回外来までの方針を話し合います。看護師または栄養士の介入を希望されない場合は、医師の診察のみで対応しています。
インスリンポンプやSAPの有効な活用を学ぶには国立病院機構大阪医療センターでの入院導入がお勧めですが、入院が難しい患者さんには、当院で外来導入も行っています。
【具体的には】
1型糖尿病を専門的に取り組む医師、医療チームに診てもらいたい方
1型糖尿病領域の最新の治療法について医師・医療従事者からの情報が知りたい方
1型糖尿病を発症して間もない方(今後の1型の療養生活に不安を感じている方)
インスリンポンプ療法やSAP療法、リアルタイムCGM導入希望の方(インスリンポンプからSAPへ切り替え希望の方)
インスリンポンプ療法やSAP療法、リアルタイムCGMに興味があるが、導入に不安で相談したい方
今まで小児科に通院していたが、年齢などの問題で内科への転科を考えている方
2型糖尿病と区別し、1型糖尿病専門外来で診てもらいたい方(同じ病気をもつ患者さんが集まる外来に通院希望のある方)
現在の通院先で血糖コントロールが不良で相談したい方
今までの変化のない1型糖尿病治療に不安で新しいことに挑戦したい、病気に向き合う上で何か自分を変えたいと思っている方
糖尿病などの慢性疾患は、最新治療を取り入れた継続的治療をおこない、定期的に合併症を確認すると同時に、既存合併症に対する適切な専門的治療が必要です。また、悪性疾患の新規出現に注意を払い続ける必要があります。当院では、過去から現在に至る治療内容・血液検査結果・健診データ・人間ドックデータ・他医療機関検査結果などが一目で複数年間見渡せる電子カルテをはじめとした「安全な医療」のための管理システムを導入し、日々改良を進めています。診察時には、これらのデータを医師と患者様がモニター画面で確認しながら「一緒に考えて行く医療」を心がけています。各科専門医へのご紹介時にはこれらの一元管理している情報をわかりやすい形でまとめ、診療情報提供書として迅速にお届けしております。また、院内血液検査システムにより、迅速かつ正確なデータに基づいたチーム医療による「わかりやすい医療」を目指しています。
肥満症治療薬(GLP-1受容体作動薬:ウゴービ)を用いて、効果的な体重減少を目指す専門的な診療を提供しています。
肥満症治療薬は有効な効果が期待されますが、副作用などのリスクも伴うため、慎重な経過観察が必要です。肥満症治療の基本は食事療法と運動療法にあり、これらは薬物治療を受ける際も並行して継続する必要があります。当外来では、これらの基本治療に加え、個々の状態を考え、有用と判断した場合は、肥満症治療薬を用いることでさらに効率的な減量を目指します。
◎肥満症治療薬外来についての詳細は
以下の電話番号にてお問い合わせください。
【 TEL. 072-971-1221 】
特定健康診査(特定健診)
糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の予防を目指し、平成20年4月から、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)の早期発見を目的とした健康診査(特定健康診査)、保健指導(特定保健指導)の実施が義務付けられました。当院では特定健康診査(特定検診)の実施に対応いたします。
◎特定健診についての詳細は当院にてお問い合わせください。
【 TEL. 072-971-1221 】
当院の「特定健診」の実施については下記ページをご参照ください。
禁煙外来(保険適用)
「喫煙は生活習慣病の主要な原因である」ということは間違いありません。当院の禁煙外来では、カウンセリングとニコチン置換療法やニコチン受容体作動薬によって、禁煙開始時の離脱症状を軽減しながらスムーズな禁煙のお手伝いをいたします。
ニコチン置換療法とは、禁煙時に出現するニコチン離脱症状(タバコへの渇望、イライラ、易刺激性、欲求不満、怒りなど)に対し、ニコチンをニコチンパッチを用いて喫煙以外の方法で体内に供給し、その症状を軽減することを目的とした治療法です。
また、心血管系疾患のリスクが高い方には、ニコチン受容体(ニコチン性アセチルコリン受容体)に対する部分作動薬を用いた禁煙補助薬「チャンピックス(一般名;バレニクリン)」による治療も行っております。これは、ニコチン依存症の形成に寄与している4β2ニコチン受容体に対して高い親和性を有し、脳内に分布するこの受容体に作用することにより、禁煙に伴う離脱症状やタバコに対する切望感を軽減すると同時に、本受容体へのニコチンの結合を阻害することによって、喫煙による満足感を得にくくする治療法です。これらの禁煙治療によって禁煙の成功率も高くなると言われています。
呼気中の一酸化炭素濃度測定
初診時にまず、呼気中の一酸化炭素濃度を測定します。専用の装置に息を一定時間吐くことで、呼気中の一酸化炭素濃度が判明します。数値が高いほどタバコを多く吸い、体内の酸素が欠乏状態になっていることが分かる仕組みです。
禁煙関連リンク
禁煙全般についての詳しい情報は、下記ホームページにてご参照ください。
当院で使用のニコチンパッチやその他禁煙について、下記ホームページを参照ください。