循環器内科

循環器内科では、狭心症や心筋梗塞や心不全や不整脈などのいわゆる心臓病と呼ばれる疾患および大動脈瘤や閉塞性動脈硬化症や肺血栓塞栓症などの診断と治療をおこないます。また、循環器疾患の原因となる糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病、睡眠時無呼吸症候群などに関する治療も重要ですので、当院の各領域専門医と連携してこれらの治療も行います。全ての治療は薬物療法にばかり頼るのではなく、効果的な食事療法と運動療法を併用し、最小限の薬物で効果的な治療をおこなうことが重要と考えています。

心臓リハビリテーションセンター

加齢に伴う筋肉量や骨密度の低下は活動量低下や社会参加の減少、認知症の増加などにつながります。これらを防止するために運動療法は有効であることが立証されています。ただし、心臓病を持つ高齢者の運動療法は安全性を確保した上で、効果が見込める十分量の運動負荷(運動処方)が必要です。当院では循環器内科専門医が心機能を適切に評価し運動量を設定する、心臓リハビリテーション(心リハ)を行なっています。
心リハは、様々な心臓病患者さん(心筋梗塞、狭心症、心臓手術後、大動脈解離、閉塞性動脈硬化症、慢性心不全)の生命予後や生活の質を高めることが立証されている運動療法を中心とした生活習慣改善の総合的なプログラムです。そして、この心リハを安全かつ効果的に行うために極めて重要となるのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士、管理栄養士などの専門家チームによるサポートです。当院では多職種によるチーム医療により、患者さん個々の状態にあわせた効果的なサポートを目指しています。
また、食事療法は全ての疾患治療の基礎であるのは言うまでもありませんが、運動療法の効果を最大限に発揮させるために欠かせないものです。当院では、最新の研究結果をもとにした食事療法を日常生活で無理なく継続できるように、管理栄養士が全力でサポートします。



心肺運動負荷試験(CPX)

「心肺運動負荷試験」とは、運動中の心電図で狭心症、心筋梗塞などの心疾患の有無や程度、血圧測定で高血圧の有無を判定し心臓の機能を評価します。呼気ガス分析で酸素をどのくらい吸っているか、そのとき二酸化炭素をどのくらい吐いているかなどを判定し肺の機能を評価します。これらから心臓、肺、筋肉を含めた予備能力を測定し、心不全の程度を評価したり、運動療法を行う際に心臓に負担をかけずに安心して運動を楽しめる運動の強さがわかる検査です。

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