糖尿病・心臓病・腎臓病・肥満症・高血圧・脂質異常症などの
生活習慣病および内科疾患全般にわたり専門医が診療します
透析専門医をはじめ、総合内科専門医、糖尿病専門医、循環器専門医および経験豊富な看護師、臨床工学技師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、がチームを組んで透析患者さんの全身管理をし、常に適正な透析治療を維持しております。
血液透析を受けておられる患者さんにとっては、1回1回の透析が大事な日常生活の一部です。日常生活の一部である血液透析が、少しでも苦痛であってはならないと考えています。患者さんひとりひとりの御病状や体質に合わせた最適な透析方法を選択することにより、苦痛を軽減することに努めております。
当センターでは透析ベッドの数を31床にとどめ、1階の「総合内科・高血圧/糖尿病センター」と一体となって、安全かつ快適で患者さんひとりひとりの生活や病態にとって最適な透析方法を提案させていただきます。
透析の生命線とも言える水質管理に関しては「熱水/極低薬液消毒システム」を装備した「逆浸透法精製水製造装置」を導入し、日本透析医学会の「透析液水質基準」に基づき、安全性・清潔性を保持しています。31台の透析装置中28台がオンラインHDF対応となっており、患者さんの一人一人の病状に対応した「テーラーメード透析」が出来るようになっております。
血液透析は、血液を体外に取り出し「人工腎臓」に通すことによって体内にたまった老廃物の排泄、体液量の調節を代行し、きれいになった血液を再び体内に戻す血液浄化法です。そのため、細菌やウイルス感染に留意した安全性の高い装置で透析をする必要があります。
当院では、東レ社製の最新の透析機器を導入します。「熱水 / 極低薬液消毒システム」を装備した「逆浸透法精製水製造装置」での清潔で安全な透析用水を精製して使用します。また、各透析装置は、体外循環動態を連続監視する等の最新の安全設計が施されており、「エンドトキシン除去フィルター」を装着しています。さらに、日本透析医学会の「透析液水質基準」に基づいた検査を定期的に実施し、安全性・清潔性を保持します。オンラインHDFや間欠補液HDFなども安全に受けていただけます。
室内空間には、ウイルスや細菌の除去を期待できる空気清浄装置、適切な湿度を維持するための空調設備を備えました。ベッド間隔は1.3mと広めに設定し、インフルエンザなど感染症患者さんが発生したときに対応できるパーティションなどを備え、感染症が広がらないように対処します。透析室はもちろん、更衣室や廊下、階段などいたるところにナースコールを設置し不慮の事故や体調悪化時にも医療スタッフが迅速に対応できるように配慮しました。
1回の血液透析には4〜5時間が必要であり、週に3回程度の通院が必要です。それだけ長い時間を過ごすことになるため、当院では快適性を重要視しました。
透析室は、木目を基調とした落ち着いた空間となっており、患者さんに直接風が当たらないように工夫された空調設備を備えています。透析ベッドは95cm幅を採用し、各ベッドにはインターネット接続のテレビが備え付けられており、透析中に映画などの映像コンテンツを自由に楽しんでいただくことができます。また、無線LANのインターネット接続環境も備えました。透析時間を、お仕事や趣味の時間にお使いいただければ幸いと考えております。また、透析中の時間を利用して専門スタッフによる「フットケア」、「栄養相談」、「服薬相談」などもお受けいただけます。
通院が困難な患者さんには、車いす対応のお車で送迎を行います。
透析室は、患者さんに「安心感と快適さ」を感じて頂こうと、木目を基調とした落ち着いた内装、やさしい配色のコーディネートとなっています。
透析ベッドは3種類の硬さ(低反発、硬め、柔らかめ)のマットレスを用意しており、ベッド幅は95cm、ベッド間隔も1.3m、パーテーションを設置し、プライバシーの確保や院内感染の防止に配慮しています。
送迎車
往診車
透析後の倦怠感は、食欲や意欲がなくなり、低栄養状態にいたり、生活の質を著しく低下させることとなります。透析後の倦怠感をとりのぞくようそれぞれの患者さんにあわせた最適な透析法を提案させていただきます。
当院では、透析専門医、総合内科専門医、糖尿病専門医、循環器専門医および経験豊富な看護師、臨床工学技士、管理栄養士、理学療法士、薬剤師がチームを組んで透析患者さんの全身管理をします。
患者さんの身体状況、合併症などを把握するため、定期的な血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、心エコー、腹部エコー、CT検査を行います。また、正確な透析効率に関しては、定期的に特別な検査を行い、常に適正な透析治療を維持します。「総合内科・高血圧/糖尿病センター」と共通の電子カルテ、院内迅速検体検査装置を利用して、必要な時に最適な判断を迅速に行える体制のもとで透析医療を受けていただきます。
腎臓内科・人工透析センター長プロフィール
前野芳史